ザリガニの鳴くところ、を見ました。
ミステリー・・ですね。
U-NEXTです。
ちなみに、ミステリーと言っていますが、映画の大半はロマンスと人生です。
そして、基本的に湿地です。
このザリガニの鳴くところ、は本が原作なんですが、処女作みたいですね。
このほかに、カラハリが呼んでいる、という本も書いているみたい。
映画の内容はっていうと湿地で、ある青年の遺体が発見されたわけね。どうやら、高いところから落ちたっぽいんだけど、後頭部側から落ちてるわけ。
指紋もないし、足跡もない。
調査してた警察は、ある日バーで、湿地の女のうわさを聞く。
死んだ青年がちょっかいかけていた女だということが判明。
訪問すると、逃げ出す女を前に、逮捕に至り、裁判まで発展。
その最中、彼女の生い立ちを交えて描く映画になっています。
でまあ、ね。この映画あれなのね。
ミステリーといえば、ミステリーなんだけど、基本的にはロマンスなのよ。
湿地で生まれた彼女は、暴力的な父親と、絵をかくのが大好きな母親と、兄妹たちと暮らしてたんだわ。
そのうち、父親の暴力に耐えきれなくなった母親は出ていくんだね。
そうして、どんどん兄妹も出ていく。
でも、主人公は、出ていかない。
いや、出ていけない。
おそらく、両方の意味があるだろう。
彼女の人生は、湿地と共にあり、育ち、暮らしてきた。今更何処へ行こうというのかと。
そうして孤独だが光あふれる湿地で暮らしてきた彼女にも、恋をする瞬間が訪れてーという、彼女の少女のころから、大人になり、そして現在に至るまでの過程を丁寧に描いていく。
映画を見ているうちに、彼女が殺したかどうかということは割とどうでもよく、彼女がどのような人生とどのような人を好きになったのか、そういう話になっていくわけね。
主人公演じる女優は、目力と存在感がとてもよく、役がぴったりと合う。
今後に期待ですね。
自然描写がちょこちょこCG使ってたのはううむ、って感じではあるが、総じて悪くはない感じ。ただ、本を読みたいかなと思ってしまっているのが勿体なくもある。
ところで、題名のザリガニの鳴くところ、とは
父親の暴力に耐えられなかったら、ザリガニの鳴くところまで逃げなさい
と、母が主人公に言った言葉なのよ。
全てはこの題名が教えてくれている。