二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
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映画:ザリガニの鳴くところ。湿地は光で溢れてる。

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ザリガニの鳴くところ、を見ました。

ミステリー・・ですね。

U-NEXTです。

 

ちなみに、ミステリーと言っていますが、映画の大半はロマンスと人生です。

そして、基本的に湿地です。

 

このザリガニの鳴くところ、は本が原作なんですが、処女作みたいですね。

このほかに、カラハリが呼んでいる、という本も書いているみたい。

 

映画の内容はっていうと湿地で、ある青年の遺体が発見されたわけね。どうやら、高いところから落ちたっぽいんだけど、後頭部側から落ちてるわけ。

指紋もないし、足跡もない。

調査してた警察は、ある日バーで、湿地の女のうわさを聞く。

死んだ青年がちょっかいかけていた女だということが判明。

訪問すると、逃げ出す女を前に、逮捕に至り、裁判まで発展。

その最中、彼女の生い立ちを交えて描く映画になっています。

 

でまあ、ね。この映画あれなのね。

ミステリーといえば、ミステリーなんだけど、基本的にはロマンスなのよ。

湿地で生まれた彼女は、暴力的な父親と、絵をかくのが大好きな母親と、兄妹たちと暮らしてたんだわ。

そのうち、父親の暴力に耐えきれなくなった母親は出ていくんだね。

そうして、どんどん兄妹も出ていく。

でも、主人公は、出ていかない。

いや、出ていけない。

おそらく、両方の意味があるだろう。

彼女の人生は、湿地と共にあり、育ち、暮らしてきた。今更何処へ行こうというのかと。

 

そうして孤独だが光あふれる湿地で暮らしてきた彼女にも、恋をする瞬間が訪れてーという、彼女の少女のころから、大人になり、そして現在に至るまでの過程を丁寧に描いていく。

 

映画を見ているうちに、彼女が殺したかどうかということは割とどうでもよく、彼女がどのような人生とどのような人を好きになったのか、そういう話になっていくわけね。

 

主人公演じる女優は、目力と存在感がとてもよく、役がぴったりと合う。

今後に期待ですね。

自然描写がちょこちょこCG使ってたのはううむ、って感じではあるが、総じて悪くはない感じ。ただ、本を読みたいかなと思ってしまっているのが勿体なくもある。

 

ところで、題名のザリガニの鳴くところ、とは

父親の暴力に耐えられなかったら、ザリガニの鳴くところまで逃げなさい

と、母が主人公に言った言葉なのよ。

全てはこの題名が教えてくれている。

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