私は世界一幸運よ、を見ました。
Netflixですね。
ミステリー、スリラー映画です。
この映画の主人公は、NYで編集者をしてるんですけどね。
いい家の息子と結婚が秒読みなんですよ。
そんな時に、NYタイムズからオファーが出そう!ということに。
合わせて、ドキュメンタリー映画にも出るかも!ってことにもなった。
人生は絶頂期?
でも一体何のドキュメンタリー?
みんなが言うの。
あの過去の事件を乗り越えたんだから!
あの過去の事件?
あまり思い出したくなかった過去を次第に強く思い出していく主人公。
というミステリーになっています。
この映画は、まあなんていうか。
興味深いです。
映画の主人公は、NYをカッコよく、颯爽と歩き、まるで
プラダを着た悪魔。
でも、主人公が彼氏と包丁を買いにいって、手に持った瞬間、どきっとする描写に切り替わる。
現実と、彼女が感じている過去とがシンクロして、映像として再現される。
そこがとっても興味深く、ある意味ホラーになっている。
過去から戻ったとき、過去に切り替わるとき、その表現になるわけだ。
全てが完璧に思えた彼女の事件とは?
しかしその事件の裏にさらにある事件とは?
という話。
ある意味、metoo映画でもあるのだが、一連のmetoo映画とまた毛色が違う。
女性の描き方は難しくなっている。
この映画では、主人公がされるある出来事が、赤裸々に語られ、赤裸々に映像化される。実際のその部分だけは性的に描かないようにはしているが、中々きついものではある。
そして、彼女のそのあとの行動も。
白黒はっきりつかないこともある。
迷いもある。
でも、あの時どう感じた?どう思った?
嫌だった?
彼女がすべてをさらけ出し、彼氏に言うシーンは強烈だ。
人から見て強いなんて、そんなわけないんだ。
何もなかったことにできる?
人が見て、彼女は面白い、強い。
それはみんなが彼女をそうだと思っているある一面。
何を知ってるの?
エンターテインメント的に、白黒ハリウッド映画にことが運ぶのかと思いきや、彼女の悩みと葛藤が交錯していて、大変興味深い映画でした。
万人にはおすすめできないけどね。見ておくといいとは思う。