二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:国葬。スターリンが死んだ日。

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国葬を見ました。

ロシア映画ですね。いや違うわ。

オランダ・リトアニア合作だってさ。

ウクライナ出身のセルゲイ・ロズニツァ監督作品。

このタイミングで、配信してくるとは、さすがU-NEXTですね。

 

ドキュメンタリー映画ですね。

スターリンの国葬時、大量のフィルムが見つかってそこから作成されたドキュメンタリー映画です。

白黒もあれば、カラーフィルムという部分もある。

 

映画のほとんどは、どこかで誰かがしゃべっている群衆に向けたスピーチだったり、言葉だったり。

この映画に出てくる、ほとんどの民衆、群衆は言葉を発しません。

 

そういえば、スターリンって本名じゃないんだってさ。

てっきり本名だと私おもってたわ・・。

この人、本を書いてて、それのペンネームだったんだって。

スターリンっていうのは、鋼鉄の人っていう意味があるんだそうな。

 

元々は、靴職人の息子で貧乏暮らしした後、神学校に入ったりして、追い出されたりしながら、ロシア革命を生き抜き、独裁政権を数十年の長きに渡り・・という人ですね。

ロシア・ソビエト連邦その人。

 

レーニンの後釜として、国のトップになりましたね。

ただ、この人WIKIるとすごいのが、革命を生き抜いた間に、金を集めるために銀行強盗なんかもしちゃってるのね。

手段を選ばないっていうのはこういう感じなのかもしれないな・・。

 

当の本人の死因は、脳卒中の病死という、割と平和な亡くなり方をしたらしい。

レーニンが赤の広間の廟?に死体が保存されているのは有名な話だけど、スターリンも実は一時期死体が保管されてたのね。

 

生き返らせる気か?みたいな感じで言われてたこともあったけど、どうやら批判もあって、スターリンの死体はそこからいなくなったらしい。

 

この映画ではそのスターリンが運ばれていくところも描かれているね。

この映画を見ていての最大の違和感は

何がそんなにみんな悲しいの?????

っていうこと。

呆然と立ち尽くして、一点をただ見つめて、この先どうすればいいんだろう、と途方に暮れている。

皆が涙を流し無言で、ただただ偉大なるスターリンを見送っていく。

 

まあ、お亡くなりになったのはわかるんですけど・・・・

すごい自分から遠い人で、しかも独裁政権の方をどうしてこうも・・?っていうのがよくわからないし、なんなら北朝鮮的なものも感じる。

さあ、みんな、涙を流しましょう。偉大なるスターリンが亡くなりました。

スターリンは生き続けます。

不滅です。

永遠です。

 

みたいなことをずっと言ってるのね。

なんか、気持ち悪い。

ぇえ・・・

っていう感じの映像が、ずっと流れているので、

気持ち悪いのと、同時に私はとても眠くなったよ!!

ロシアの人でもない私にとっては、遠すぎるスターリンはすごい関係ないからね!

 

eiga.com

ということで、セルゲイ・ロズニツァの国葬映画の話を置いときます。

ここの部分が非常に興味深いです。

スターリンに別れを告げに来た人々のすすり泣く声や、政府首脳のスピーチなど、当時の貴重な音声記録が鮮明に残っていたのです。記録フィルムにはソビエト全土の人々が悲しむ姿が記録されていました。広大なソビエトで全員が同じ方向を向き、まるでこの世の終わりを見ているかのように悲しむ様子は異常でした。何がこれを可能にしたのか? その疑問こそ「国葬」のテーマなのです。

 

ソビエトの社会システムはスターリン一人が作ったのではなく、映像に映る一人一人が小スターリンとしてスターリン主義を人々に浸透させたから可能となり、当時のスターリンによる独裁体制はナチスよりも危険なものでした。当時の権力者は恐怖政治によって民衆をコントロールしてきましたが、今の権力者はメディアを巧みに使い感染症だけでも世論を動かすことが可能で、民衆が権力者にコントロールされる危険性は現代のあらゆる社会が抱えている問題です。

映像に映る、一人一人が、小スターリン。

今の権力者は、メディアを巧みに使い感染症だけでも世論を動かすことが可能で。

 

あれ?なんか聞いたことあるよね。

日本じゃない?

 

日本以外もあると思うけどね。

まあ、事実私もそうなっていた部分あると思うんだよね。

元々、東北大震災あたりで、膨大な情報量を処理できずに、Twitterを見るのをやめたんだけどさ。

アレ、見るとつらくってさ。

 

元々、MMORPGもよくやってたんだけど、情報を調べると、悪口とかいやーな部分もでてきたりしてね。気分は2CHでさ。

 

でも、物は使いようなんだよね。

良いことをいう人もいれば、悪口があふれていることもある。

ある意味、ありのまま、っちゃありのままなんだよね。

 

で、そこへ来てコロナ、統一教会の話だよね。

私はまだ、この期に及んで、いろいろ信じようとしてたけどさ、なんかもう、いろいろ信じられないなあ、という気持ちになったよね。特に最近はね。

 

NHKの番組も普通に好きだったけどさ。

おばけのホーリー大好きだったし、忍たま乱太郎もすごい楽しみにみてたし、ねほりんぱほりんとかもすげー好きでよく見てたよ。主にEテレだな!!

でもさ、今のままでいいのか?って。

 

自分が信じることに値するものに金を払う、自分が信じることに投票する。

日本人ってこういうことをうやむやにしちゃうような部分あると思うけど、自分はどう思うの?っていうのが、あるかどうか、それが大事だと思うんよね。

 

で、話は戻るけどね。

ロシアの人々のことも、遠い国で内情がどうなっているのかよくわからないけど、少なくとも、このままではいけない!と動き出している人々っているしね。

 

ちなみに、うちの両親って、投票に一切いかなかったのね。

だから、うちの家族は投票しにいく文化がなくってさ。

ちゃんと投票しに行くようになったのは、東京に出てきて社会人になってから、数年後かな。あんまり意識していってなかったと思うよ。

そういえば、

 

政治を思うように動かすには、民衆に物を考えさせないようにさせることだ、みたいなことを誰かが言ってたな。

meigennavi.net

あら、やだ。ヒトラーの言葉じゃないか。

今の日本って、こうなっていってる気がする。

次の選挙も、私は、ちゃんと投票に行くよ。

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