マッドタウンを見ました。
なんだか、アメリカ南部の州の外に置いていかれる犯罪者たちの話。
金網があって、まるでジュラシック・パーク。
そこに放置したあと、警官たちはとっとと去っていく。
水だけをもった女性がひたすらに砂漠の荒野を歩く。
歩いていると、ゴルフカートに乗った人間たちが女性を強襲。
そのまま連れて行かれるわけだが、もうオープニングから衝撃的。
女性は首輪をされて身動きが取れない。
年をとったおばちゃんが、何やら麻酔と思しき注射を手に取り女性の腕に。
そのまま、糸引きのこぎりを持って参上し、女性の腕をひき始める。
女性は、勿論わめき始め、そばでくつろいでいた男性は、五月蝿いとばかりにラジカセの音を大きくする。
なんとまぁ。
なんとまぁ?!
そう、そこは荒くれ者たちが住む場所。そして、人肉を食べるのだ。
片腕と片足を失った女性を知り目に、筋肉隆々のマッチョな男女はひなが一日筋トレをしている。
人肉を食べる荒くれ者たちは、まるでアメリカにいる筋肉バカのようだともいっているよう。
と、壮絶なオープニングから始まる本作。
この金網の向こう側で生きていく女性が主人公なのだが、世界はまるでマッドマックス。
人肉を食べる街の人々、食べない人々はコンフォートという街に住んでいる。
コンフォートは、安心とか快適って意味あいがある。
そのうち女性はコンフォートで住み始めることになるわけだが、人肉を食らう街に住むジェイソン・モモアと奇怪な出会いにより一波乱ある、って言う話。
この映画、やたらとだだっ広い荒野を歩いたりするシーンなんかがあったりする。光景自体は割と好きなんだけど、
この映画内容が独特で奇抜な近未来の割には、何故か情緒に訴えかけるような冗長さがる。
ジェイソン・モモアは人肉街に住んでいるにもかかわらず、画才があり、娘思い。
寡黙であまり言葉を発しない。
主人公の女性も同様だ。
この映画では、そのジェイソン・モモアと女性との交流と、コンフォートは本当に良い街なのか?ということに焦点をあてており、だからといってジェイソン・モモアの存在が正しいのか?ということを淡々と描いていく。
ちょっと感想が難しいかな。
わたしはこの作品や世界観自体は結構好きなのだけど、最初の展開のテンポの良さが途中から滑落して、スローテンポになってしまう。
そのスローテンポさが、ハードボイルドさに振り切れていたりしたら楽しめたんだけど、
甘ったるい感じになっているのが少しげせないの。
だから、全篇通しての感想としては、
おしい!!非常に!
という感じかな。ともあれ全体を通しては好きだよ。
ところで途中でキアヌ・リーヴスでてくるんだけどさ??
もう、わたしサイバーパンクにしか見えませんでしたよ??
なみにキアヌ・リーヴスは賢そうに丁寧に女性を扱うけどね、彼の周りにいる女性たちはキアヌ・リーヴスの所有物なのよ、何れにしても悪意があるっていうこと。