カーゴを見ました。貨物って意味です。
オーストラリアの映画ですね。
ネトフリ映画、ゾンビ映画です。
ショートフィルムがもとになっているみたいです。
一人娘の赤ん坊とともに、川を下る夫婦が主人公です。
なぜ川を進むって?
陸地はゾンビさんたちで溢れかえっているからだよ。
家族は食料がもうそろそろつきそう。
どこか街で補充しないといけないんだけど、陸に上がるのは危険でやりたくない。
そんな時に、座礁したヨットを見つける。
中には大量の食料がおいてあり、ワインまで。
夫は大喜びだったが、中から物音がしたので、全部は取らずに帰ってきた。
疲れていた夫は、赤ちゃんをあやしながら寝てしまった。
夫が寝ている間に自分もなにかできないかと奥さんはヨットに近づいていった。って話なんだけどね。
これに出てくる主人公たちはいわば、ゾンビ映画で言えばお約束のことをして
最初に死ぬはずの雑魚キャラです
そんなお約束の世界でそんなことしちゃだめでしょ!!!
っていうことをしちゃいます。
ここの世界で興味深いのは、感染した人のための応急マニュアルがあること。
感染してから48時間で自我を喪失してゾンビ化。ゾンビ化する前に自死するための緊急キットまであります。
こういうキット配布するゾンビワールドを描いたのは初めて見たので興味深いですね。
そうこうして、オーストラリアを赤ちゃんと横断することになる主人公なのですが。
まぁ、ちょっとまって。
赤ちゃんとオーストラリアの荒野を歩くとかそうとう無謀だよ?!
そもそもそんな天気で脱水症状になるし、赤ちゃんと一緒に潜むシーンもあるのだけどなぜかわりと静か。
そこはファンタジーに行くってことですね?!
と納得させ次に進みます。
ちなみに、赤ちゃんを背負って荒野を行くシーンは、さながらデスストランディング。
背負ってるし、デスストランディングだよね?!
この映画が他のゾンビ映画と少し違うのは、オーストラリアという土地柄から、アボリジニーに焦点を当てた映画にもなっているところ。
そういうのを入れてくるのは珍しい。
途中で、アボリジニーの少女と出会い、ともに助けながら危機を脱出していく展開になるが、その少女は少し独特で、ゾンビたちのことを幽霊と呼んだり、死の匂いがすると話す。
後々、この匂いが最後に重要な要素になるわけだが、ここが感慨深くとてつもなく切ないのである。
ちょいちょい納得行かない人物描写はあるものの、なかなか独特なゾンビ映画になった感じがある。