バルカン超特急を見ました。
ヒッチコックの映画です。
ヒッチコックの映画って実はあまり見る機会がなくて全然見れてないんだけど、この人の映画って見始めると止まらないのよ。
展開がわかっていても目で追ってしまう。それがヒッチコック。
でバルカン超特急ね。
わりと列車に乗る前までが長めなの。
列車が止まっちゃったから、ホテルで一泊はしないといけない。
そこで足止めを食った乗客たちはフロントに押しかける。部屋はあるか!
ホテルに大量の人が泊まったものだから、大慌て。
料理も足りなくなるし、上に宿泊した客は騒ぎ立てるし。
一人で泊まっている老婦人がいるんだけど、食べるものがないとわめく紳士に、良かったらチーズを食べてね、と分け与えてくれたりする。
でも、その夜から不穏なことが起き始めるのね。
翌日、列車が動き出して、老婦人と仲良くなった若い女性が食堂でおしゃべりをしたりする。
同じ客室で列車に揺られていたのだけれど、目を覚ますと目の前に老婦人がいない。
でも、誰もが老婦人を知らないと言うわけ。
それで探し始めるーって話なんだけどね。
これ見たとき、おぉなるほど!!
って思ったわけよ。
今までそこにいたはずで会話したはずなのに覚えてるのは自分だけサスペンスですよ!
チェンジリングとか、フライトプランとかああいうのの元祖だよね。
ここいらから来ているのか、と納得。
ただ、この映画が普通のサスペンスやミステリーになっているのかといえばそうではない。
実は後半はアクション映画みたいに転じていく。
それはフライトプランも同じかな?
まぁ、あれそうなん?そういうジャンル転換になるんだな?というのはスピード感を出すための展開ともいえる。逆に言うと、この手の映画で、始終ミステリーやスリラーで、通す映画はお目にかかったことはないかな。
でも着想は面白い。
お約束の元祖系としてみておくの良いかと思う。