ガール・イン・ザ・ベースメントを見ました。
実話が元になっています。
18歳の娘にボーインフレンドができたり、家を将来は出て行ってやる!みたいな言葉を聞いてから、父の心の中に変化が起き始め、地下を改造し始め、娘を閉じ込め監禁しーという話。
実話がもとになっています。
フリッツル事件というオーストリアで起きた事件がもとになっているようです。
英語版のwikiにその旨が書かれていました。
ちなみにこちらは映画をはるかにこえた感じの恐ろしい内容になっています。
あえて相違点についてはあまり言わないので、気になる方は飛んでみて。
本編の映画の方はというと、監督・脚本ともに女性のせいなのか(?)は不明ですが、映像による心理的な苦痛の表現はそこまで辛辣ではありません。
正直、クライマックスを見ている方が胸糞が悪かった。
いや、この映画自体も、想像するとなんとも恐ろしくてひどい話なのだが。
おそらく、暴行表現や、性描写があれほど辛辣に撮られてはいないからだろう。
てか、撮られてたら逆にみるのきつい。
そういうわけで、このイカれた親父は娘を地下に監禁したのち、強姦を働いて、子供を複数妊娠させるという意味のわからないことをし始める。
娘がいきなりいなくなったものだから、お母さんは何年もの間娘を必死に探し続ける・・という展開。
この映画は、シーンごとに黒画面へフェードアウトしていく編集の仕方をしている。(私はあまりこの類は好きじゃないけど)
それにしてもこの親父のある意味頭の良いところは、地下をあえて何もない空間にして、制限をかけておき(空気を地上から送らないとか)、どんどんと彼女の生命を掌握していくところだ。
置こうと思えば、トイレも、椅子も置けたはずなのに敢えて置かない。
暗証番号を間違えると空気の送出が止まり、電気も消える。
動物を飼いならすのか如くに教育していくのだ。
という監禁具合がおぞましいわけだが、この映画の問題点がひとつあるとすれば、少しドラマにシフトしているからだ。
親父は本当にすべて悪いやつだったのか?強姦されてできた子供たちのことを母は愛してないのか?
まあ、わかるんだけど、おそらく事件関係者に色々配慮した結果の作品になっているような気もする。
最終的にED前には、ここに電話してね、という団体名も出てくる。
そういう意図的な作品なのだろう。
正直何と言っていいかわからない映画でした。
ウィキペディアを全文読むとそれはそれは恐ろしい。