予告とかも何もみずにこのドキュメンタリーを見たんですよね。
最初は、猫にいたずらするやつを懲らしめる的な話なのかと思ってドキュメンタリーみてみたんですが、全然違いました。
イジメなんて軽いもんじゃなかったよ
猫はいためつけられ殺されます。
全3回のドキュメンタリーです。
関係者にインタビューしながら、事件の流れをPC画面でもってしてドキュメンタリーが展開していくのですが、PC画面の流れが映画のサーチのそれとちょっと似てます。
FACEBOOKで、猫の虐待動画のことが話題にのぼり、そいつが許せない!ということで、グループが結成。犯人を素人探偵たちが追い始めます。
ちなみに映画のタイトルは、Don't f**k with Cats。
タイトル的にはcatch me if you can でも良いぐらいだ。
ちなみに、鬼ごっこ的な意味合いを持つらしいです。
この映画を見ていると、みんなFACEBOOKにログインする画面が多々出てくるのだけど、人によってパスワードの長さが違うところがちょっと面白い。
4つしか入力してないのがマジなのか、バイカーは4つしか入力しないよねみたいな偏見からきているのかきになるところだ。
ドキュメンタリーに出てくるジョンはいつも冷静沈着に犯人を調べまくる一般人だが彼のパスワードはやたら長い。
そういう人のなりみたいなものも醸し出ている。
猫を虐待していた犯人がどうなったのか、どんどん追っていくと、犯人がヤバイやつになってきたことが露呈し始める。
このドキュメンタリーが興味深かったのは、犯人の肉親にもインタビューをしているところだ。彼女は、犯人がやってないことを信じている。
追われる側と追う側双方のインタビューを通して、ハッとすることもある。
猫じゃなくて、牛を虐待してる動画だったら彼らは復讐心に燃えたのだろうか。
鶏だったら?
猫や犬だったからだよね。どうなんだろう。
少なくとも、私はイカが虐待されても何も思わないかもしれない。
猫や犬は人間の生活とよく紐づいていてペットとしての習慣があるから皆が注目する。
そうして注目を集めた犯人を追うのはネットの探偵たちだ。
でも、犯人が本当の犯人じゃなかったら?
そういうケースがもしあったら?
このドキュメンタリーは、虐待犯をネット上で追うと供に、ネット犯罪や、ネットリテラシーを犯しかねない危うさについても触れている。
私はこれを見たときに、あおり運転で間違いでつるし上げられた女性のことや、名前が同じというだけでつるしあげられた会社のこととかを思い出した。
どちらがいい悪いとかじゃないけど終始感じるのは不穏さだ。
ちなみにこの映画でわたしは初めてcraiglistなるものを知った。闇系のドキュメンタリーを最近もう一本みたのだがそこでもこのサイトへの書き込みのことがネタになっていた。
色んなジャンルについての掲示板があるのだが、出会い系や売春などもあったりして問題になっていたこともある。
犯人はここで犬や猫をもらい受けていた。
ちなみに私が次にみたいと思っているのは、チェコのSNSのリアリティーショーだ。
大人たちが監督下の元、12歳の少女たちがSNSでどんな目に会う危険性があるのか、ということを巨大なスタジオで一部始終撮影するというとんでもない内容だ。
正直なところ、胸糞が悪い。
でも胸糞が悪い裏側も時に知っておかないといけないこともある。