暁に祈れを見ました。
原作はa player before downなので、ほぼ原題通りかなと言う感じです。
R15指定映画ですね。BDで見てたら、R指定を日本で受けましたという但し書きが記載されていました。
この映画では、ヤク中だったボクサーがタイで逮捕されて刑務所にぶちこまれるんですが、タイ語は話せねーから周り何言ってるかわかんねーし、問題起こしたらもっとやべー部屋にいれられちまったよとかの刑務所の生活からどう生き抜いていくかの話を描いています。
刑務所ものというと脱走の話とかが多いんですが、一風変わっているのはどう刑務所で生き抜いていくのか、どう暮らしていたのかの話を描いているところでしょうか。
まず、感じるのは刑務所の男たちの恐ろしさです。
タイ語で何喋ってるかわかんないし(最初の方は、ほぼ字幕がない)
ほぼ全員入れ墨彫ってるから不要なのに上半身はいつも裸。ある意味それが自分らの地位を表しているよう。
そんな主人公は、刑務所に入るも薬から抜け出すことができず、なんとか薬を手に入れたりを繰り返す日々。
そんな中でも、性的暴行なんてのも日常茶飯事に起きていたりもする。
同じ部屋には数十人で雑魚寝。狭いし、ほぼ床の上って感じで布団と呼べるものなどない。
劣悪環境必至である。
そんな刑務所での描き方が、圧倒的で、この直前に見たミッドナイトエクスプレスが薄れるほどだった。
兎に角、彼は独りで、助けるものなどおらず、なんとかして生き残らなければならないのだ。
まさに、サバイヴしている。
刑務所に入る恐ろしさをより明確に感じる。
そんな彼が、刑務所の中でまたボクシングというか、ムエタイに目覚めていく訳だが、ラストのあたりがとても印象的だった。
そして対峙。
迫力のある映画でした。最後にため息が思わず漏れる。好きな映画でした。