二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:耳をかたむけて。僕の中のぼく。

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耳をかたむけてを見ました。

東京国際映画祭ですね。

中国映画です。

 

弔文を書いて日銭を稼いでる脚本家。でも、脚本家としては全然かけてない。

実家の母には脚本を書いてると嘘をつく。

数年帰っていない。

 

同居人と日々を過ごす。

主人公の弔文は、やたら盛況。

書いてくれ、書いてくれ、ってみんな後をたたない。

そんな彼の自分探しの旅になってるんだけどね、この映画ね。

 

この映画結構楽しいんだよね。

たとえ台詞が多いね。直接的じゃなくて好きよ。

せりふ回しもいいよね。

そして、しかも、ミステリー。いいね。

この映画、日本で公開すればいいのに。結構好きだと思うよ。

 

映画の中で、弔文を読まれる人たちは、ほとんど実際に映画の中に出てくることはないのね。

これはいい演出だと思う。弔文が、故人そのものを想像させる作りになっていて、弔文に出てくる人出てくる人の過去、その人が生きていた、実在していたというのが溢れてるんだよね。

 

亡くなってしまったひとの席はまだあったりして、ホコリは被ってなくて、なんだかちょっとフラっとマクドナルドにでもハンバーガー食べにいってるだけなんじゃないかって思ったりもする。

 

生きている人たちは、故人を思い出して、懐かしんで。

そして、弔文を聞き、彼彼女たちは、生きていたんだなと実感する。

 

ああ、よい映画だね と思ったよね。

登場人物たちは形作られて、その場所に生き、実在する。

その存在感が、とても良いなあ と思う映画でした。

おすすめです。

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