耳をかたむけてを見ました。
東京国際映画祭ですね。
中国映画です。
弔文を書いて日銭を稼いでる脚本家。でも、脚本家としては全然かけてない。
実家の母には脚本を書いてると嘘をつく。
数年帰っていない。
同居人と日々を過ごす。
主人公の弔文は、やたら盛況。
書いてくれ、書いてくれ、ってみんな後をたたない。
そんな彼の自分探しの旅になってるんだけどね、この映画ね。
この映画結構楽しいんだよね。
たとえ台詞が多いね。直接的じゃなくて好きよ。
せりふ回しもいいよね。
そして、しかも、ミステリー。いいね。
この映画、日本で公開すればいいのに。結構好きだと思うよ。
映画の中で、弔文を読まれる人たちは、ほとんど実際に映画の中に出てくることはないのね。
これはいい演出だと思う。弔文が、故人そのものを想像させる作りになっていて、弔文に出てくる人出てくる人の過去、その人が生きていた、実在していたというのが溢れてるんだよね。
亡くなってしまったひとの席はまだあったりして、ホコリは被ってなくて、なんだかちょっとフラっとマクドナルドにでもハンバーガー食べにいってるだけなんじゃないかって思ったりもする。
生きている人たちは、故人を思い出して、懐かしんで。
そして、弔文を聞き、彼彼女たちは、生きていたんだなと実感する。
ああ、よい映画だね と思ったよね。
登場人物たちは形作られて、その場所に生き、実在する。
その存在感が、とても良いなあ と思う映画でした。
おすすめです。