マジックを見ました。
ホラー・・スリラー映画かな。
U-NEXTで見られます。
1978年のころの映画。
アンソニー・ホプキンスが若い・・・・・!
まあ、若い頃の映画ですね。
主人公は、マジックをやってる若者(??)アンソニー・ホプキンスことコーキー。
マジックと腹話術の人形を掛け合わせることで人気を博していくんだけど、マネージャーと喧嘩して田舎に傷心(?)旅行。
そこで、自分が好きだった女性と出会って、仲良くなっていくんだけど、マネージャーが探し出してー っていう話。
まあさ、これさ
最初はスリラーというよりどっちかっていうとドラマなのよ。
内気なコーキーが、高校生の頃に想いを告げられなかった女性がいたんだけど、実は彼女も・・みたいな話で青春始まる みたいなテイストになっているんだよね。
いやそれにしても、15年前に高校生、って言ってる会話があるんだけど、とすれば33歳ってことになるんだが、それにしては年食っている(そこは見ないでおこう)
で、あれ、これって、スリラー映画じゃなかったんだっけ?
って思うと、徐々におかしくなっていくんだわ。
善き・・・・。
前半部分でそれは少しあるんだけど、内気なコーキーがカードのあてっこをする時に見せる異常性。
ちょっと、面を食らうんだけど、
これはやばい感じがするぞ・・?の予兆がハンパないわけね。
内気なコーキーは、ほとんどの時間人形と一緒にいて、相手と気まずくなったりすると、人形のファッツが毒づいたり、ジョークを飛ばして和ませたりするわけ。
彼なしでは会話ができないコーキー。
でも、想い人である彼女といるときだけは、人形がいらないんだよね。
この腹話術の演技が凄くて、おそらく後から吹替とかしてるんだろうけど、声自体はアンソニー・ホプキンス。
日本語吹き替えの場合は別の人がそれぞれやってるらしい。
しかも、人形が喋っている間は、ずっと喉元が密かに動いてるんだよね。
なんて細かい演技だ、ホプキンスよ。
ところでさ、ホプキンスってこういう役が似合うよね。ちょっとおかしい役。
彼の目は緑がかった青色?で瞳がきれいなんだけど、瞬きをせずに凝視する目元がなんか怖いんだよね。
で、ちょっとずつおかしくなっていくんだけど。
というか、
同化していくんだけど。
中盤から気分は、チャッキーだし、途中でこの二人(二人と言ってしまっている私もあれだが)、同じ服着てくるんだよね。
これがもう、そういうのの予兆なんだけど。
後半の同化演出が素晴らしくて、もうどっちがどっちの声だかわからなくなってくるし、狂気MAXになってくるわけよ。
でも、見ているとあまりに可哀そうで悲痛で。
そうじゃない自分と、そうである自分が戦ってる。
血を吸うカメラを思い出したよ。
とにもかくにも、アンソニー・ホプキンスの怪演が光る映画でした。
ところで、この映画の監督は、リチャード・アッテンボロー。なんか聞いたことあるな、と思ったらジュラシック・パークのあの博士でした。
あの博士、結構映画も撮っている。
しかも、サンタさんみたいな柔和な髭はやして、こんな恐ろしいスリラーとってるなんてな!!!w