HBOが作った、チェルノブイリ。
5話完結のドラマです。実は二回見ました。
面白かった・・と言っていいのかわからないけど、どちらかというと非常に興味深い話でした。
チェルノブイリ事故といえば、1986年、に起きた原発事故で、それにより広大な領地の大半が死の土地となり、石棺で覆われた建屋。というのは知っていました。
子供が癌を発症したり、沢山の人がなくなったり。
でもそれ以上のことは知らなかった。
あえてみてこなかったのかもしれないし、映画になってないから知る機会がなかったのかもしれない。
ドキュメンタリーも、NHKぐらいしか見る機会がなかったから。
でも、このドラマを見たらもう衝撃の連続だった。
事故は偶然に起きたものじゃなくて、安全性の実験中に起きた。これはウィキにも載っていること。
でも、ドラマではここらへんの話を詳しく、そして色んな政治や権力のいやらしい部分を絡めながら描いていく。
事故が起きてからの数日と、それからの数か月など、時間をおいて見せていく。
何が起きているか知っている鑑賞者からすると、1話めはもうそれはホラー。
いや・・それは・・・駄目だよ・・・!という思いが止まらない。
最初何が起こっているかは、自体を全部把握している者はいない。
爆発が起き、消火作業のために消防隊員がやってくる。
周りに落ちている残骸の黒鉛が目に映る。
不穏を感じながらも、消防隊員は屋根に上って消火作業を続ける。
爆発が起きた夜空を橋の上から大勢の住人が眺めている。
原子炉が爆発したことで、夜空の空気が光っていたからだ。
綺麗・・・と見物人の声が漏れ、黒い、灰が住人たちに落ちてくる。
線量はさほど多くはない、大丈夫、と所長は思っていた。
でも、それは違っていた。線量計の質が悪く測れていないだけだった。
原子炉で働いていた労働者たちが、病院で聞き取り調査を受けるとき、いったい誰が誰かわからなかった。
これは衝撃的な・・ものだった。
ロシアの人のもとい、ソビエトの人の名前が覚えにくいということもあったが、それ以前に誰が誰かを把握するのは難しかった。
でも、あの人か・・・と後に判明することもある。
原子炉が爆発し、それを鎮火する。だがまだ温度は上昇し続ける。
これが外に流れ出ないための対策をせねばならない。どんどんどんどん問題は出てくる。
その問題に対処しつつ、どうして爆発が起きたのか、それを調査していく。
作業員が生きている間に、聞き取り調査をしなくてはならない。
屋根の上に転がった黒鉛を下に落とさねばならない。でも、線量が高すぎる場所で、電子機器は故障してしまう。
どうすれば良いか?
いろんな問題があった。
最終話の真実は、実に丁寧にまとめられていた。
制御棒の材質が何でできているのかー。なんという皮肉なのだろうかと。
東日本大震災や、原爆が落ちた国として、チェルノブイリは見ておくべきだ。
そう、詰まるところ、飲める水だ、なんてことは言えない。
ディアトロフであれば、飲める水だというのだろうか。
処理水自体は、他国よりも低い数値だと言われている。
だが、その真実はよくわからない