TITANE/チタンを見ました。
フランス映画ですね。
うーん・・・サスペンス・・・・か・・な。
カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた本作。
RAW~少女のめざめ~の監督さんですね。
カンヌの評判がいいというイメージがあります。批評家賞などをとったりしていましたし。
RAW少女の目覚めは、ベジタリアンの少女が、恋に目覚めるというホラーになっていました。
TITANE/チタンは・・・・
えっと・・・・・・w
もうなんか、疑問符が止まらないっすまじでw
ある意味、これをパルムドールにしてるのが面白いですね。
車の事故で、頭にチタンが埋められた女性の話なんですよ。
でね。その子ね。
車への愛が止まらないわけ。
ん・・・?w
え・・・・?w
ちょ・・・・?w
スカした感じで男どもに冷たいんだけど、車とヤッてるんです。
ん・・・?w
ちょ・・・?w
え・・・?w
いや、まってちょっとまって?w
でね、なんだかわからんけど、金属に対する執着がすごいんですね。
乳首にピアスしてる同僚の女の子がいて、その子の乳首に異常な執着を見せたりするし、元々主人公は、ダンサーなんですけど、しつこい男のファンがいたりするわけですよ。
そのファンを、自分の髪の毛をまとめていた固めの櫛(一本串みたいなやつ)で、耳から差し込んで殺します。
ん・・・?
ちょ・・・?
あ・・・?
いやーちょっとまってー えー??
しかもね。車とヤッてたこの主人公。
妊娠します。
え。。。。?
ん・・・?w
ちょっと・・・?w
と、もう唐突展開がすごい、この映画。
そのうち、殺人犯として指名手配されるんですけどね。
逃げるかどうか迷っているうちに、行方不明者である男の子に化けて、その家族のお父さんの家に転がり込むんです。
何故バレない・・・?!
って感じなんですけど。
このお父さんね。
逝かれちゃってるんです。頭がおかしくなっちゃってるんですね。
行方不明になった息子は17歳とか19歳とかそのぐらいのはずで、主人公は30ぐらいなの。
どう考えても違うわけね。
息子なら、見たらわかる。
と、警察官の人に父親はいうんだけど、全然違うわけね。
俺の息子かどうかわからない。
でも、連れて帰る。
そしてそのまま、その家の息子になるんですけど。
親父もさ、60超えてるわけよ。
で、なんだかわからないが持病に侵されているのか、薬を飲んで、お尻に注射して、日々老いに抗う消防士なわけ。
そんな親父が、息子と思い込みたいと思っているこの主人公とね。
ぶつかり合うのね。
もうそのぶつかり合いがすごいんだな。
お前が、何者でも構わない、愛してる。
おぅ・・・。すごい・・・。
なんだこれ・・。
車とセックスする殺人鬼ホラーかと思いきや、魂のぶつかり愛をする人間ドラマへと展開していて、妊娠する女性が流す油はまるでリンチ映画のような、クローネンバーグ映画のような奇妙さもある。
笑えるし、恐ろしいし、謎に啞然とする。
ある種のおとぎ話のような不思議な世界へと誘われるのだ。
車しか、愛せなかったはずなのにね。
ナンダコレ!?っていう興味深い映画でした。
にしても、監督まだ38歳か。すげぇな。