ゴーストオブツシマをプレイしました。
興味を持ったきっかけは、日本で生まれたゲームではなく、海外の人が日本の対馬を舞台としたオープンワールドなゲームを作ったことから興味をそそられ、というところです。
対馬に蒙古が攻めてくる、そんな折の話です。
境井仁は、捕らわれた叔父上を助け出せるのか!
そういう話なんですが。
このゲーム、オープンワールドが苦手な人でも楽しめると思います。
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インスタ映えがスゴイ!
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オープンワールドだが、導線がわかりやすく、ストーリーを追いやすい
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メインクエストは超短く、サブクエストをクリアすることでひとつの物語になっている
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とにかく黒澤モードの必殺技がカッコいい!
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首も腕も飛ぶ!こだわりの時代劇!
と、あげだしたらきりがないんです。
このゲームイチオシのところは、なんといっても、インスタ映えシーンが多いところです。
マップのシーンごとの所作、視点、間のとり方など、圧倒的に意識して練り込んできます。
もうね。
日本にいるのに、日本に行きたくなる。
そんなゲームです。
スクショとりまくりましたよ。
温泉のシーン取り忘れたけど。
吹雪に耐える松の木の、海側は、木々が生えてないというこだわりのディティール。
わー、きれいやなー、と眺めていると蒙古にたまに襲われます。
日本の美しさを海外の人に改めて再認識させられる、そんなゲームです。
色彩が素晴らしい
春夏秋冬すべてがある、侘しさもある
物語が進むにつれての物悲しい景色もリンクする。
逆に言うと、これが日本で生まれないことは、遺憾なところでもあります。
このゲームはなんといっても、マップを見たいがためにプレイする、そんな動機を持っています。
エノコロ草が風に揺れ、ススキの野原を駆け抜けて、竹やぶの中を愛馬に乗って疾走する。その情景が素晴らしい。
そして、シンプルでわかりやすい世界構築です。
オープンワールドなゲームであるにも関わらず、導線がしっかりしていて迷うことがありません。
というのも、メインのストーリーが超短く、三部で終わります。
ので、サブクエストをやることを前提としたプレイになっているのですが、一度訪れた街にはすぐにファストトラベルでき、ロードも短いためストレスもありません。
かといって、お使いクエはほとんどない。ストレスがない。
さらに、レッドデッドリデンプションと違い、
馬に乗っている時間も短い。
また、爽快感を出すために、できるだけ木々にぶつからないように工夫されています。
馬に乗って、野をかけて、景色を見ているだけで次の目的地についてしまう、よくできたマップになっています。
そして、サブクエストもなかなか渋いのです。
サブキャラの実はこんな過去が、みたいなことが語られるのですが、まさかここでLGBTQ要素を入れてきたり、大人向け要素を入れてきたりと渋いのです。
ストレートな口語表現もありますが、あえて口にしないセリフもあり、バランスが良いです。
そして、必殺技を出すときの黒澤モード。
赤黒白の反転を使い、もうおどろおどろしい感じが素晴らしい。
本当に好きなんだな君たちは、と思わずにはいられない。
決闘するときの緊張感、居合い切りの緊張感、素晴らしいです。
カットシーンもイチイチカッコイイ。
また、戦いにおいて、首ちょんぱ表現をここまでやりますの?!という部分もあるし、腕ももげる。
これは日本のゲームでは作れないだろう。作れてもホラーゲームのゾーンだ。
ディズニーなら飛ばさない、でもゴーストオブツシマでは飛ばさねばならぬ。そうでござろう叔父上。
こだわりがすごい。
と、褒めまくっているが、このゲームは、わりと万人に受け入れられるゲームだと思う。
バクも全然ないし、いいね。
ちなみに、わたしはこのゲームで一番好きなところは、
主人公が、ススキの野原を歩いたり、馬で走っていると、右手を差し出して、ススキにうっすら触れ、手を伸ばす演出。
ここの仕草が本当に素晴らしい。
境井仁は、この対馬の大地で脈々と育ったのだ、それがこのワンシーンで肌で感じられる。
優しくめで、愛おしく触れ、この対馬を愛しているんだと感じる、そんなワンシーンの所作が本当に素晴らしい。