妖精作戦を読みました。ライトノベルで挿絵ないタイプのSFですね。
評価が良いのでとりあえず買っておいてほったらかしにしてたんですが、本を読む時間も増えたので、積み本をやっつけています。
はよー次もよまねば。
で、読んでみたんですが。
何が面白いのかさっぱりわからない。
という感じの本でした。
あらましは、エスパー少女が誘拐されたからそれらを助けにいく3人組(高校生)とおっさん。という学園SFものなんですが。
何故何が面白いのかわからないと思ったかというと、
- 全体的に青臭い
- 独りよがり
- 会話文だけでキャラクターの性格を把握しやがれ
- というかほぼ会話文
- うる星オマージュなのか全体的にガチャガチャしている
という・・。な。なんなんやこの、いろんなものを無視した感じのお話は・・
しかし、この本
出したいものを出すだけだしまくって、やりたいことをやりたいだけやりまくった
みたいな話になっている。
この型番の戦闘機とかこの船とか、このバイクとか、この銃とかたくさん出したい!!みたいな感じをひしひしと感じる。
逆にいうと、この銃いきなりぶっぱなす高校生とかおらんでしょ、とか思うんだが、ぶっぱなしちゃうあたりがうる星っていうか、その銃を持った時の挙動や想いみたいなものは一切省いてるという意味では、
キャラクターの心情がまったくわからない
という感じになっている。
そのかわり、展開だけはクソ早い、
故に全体の行動を読んでいる感じもする
沖田というサブキャラがだいぶ活躍しているため、こいつの心情ならわからなくもない、という文章が多いのだけど、
主役が置いてきぼりで、会話もあまりしないことも去ることながら、なぜかいきなり、
美味しいところを持っていくっていうかなんでお前そんなことしたのかさっぱりだぜ
と、もう色々会話文以外の文章を追加してほしいところが多々あって悶々としていたところ、あとがきが有川浩だった。
有川浩も、図書館戦争とか、塩の街とかライトノベル作家だけど、このあとがきを読んでちょっとストンと落ちた。
妖精作戦という本は、1984年に出版された本。
当時、ライトノベルというジャンルの本自体があまりなく、かつ、学園ものなんてぇジャンルはなかったと。
おお、なるほど?!凄い納得した。
こういう小説自体が、なかったということか。
ウィキペディアも興味深い。
現在のライトノベルに影響を与えた点として、三村美衣は『ライトノベル30年史』[10]において、
と述べている。
納得した。確かに・・。
ライトノベルの歴史を読むっていう感じの本でした。
ただ、読み物としてはちょっと辛かったです。
次はホラー小説読みつつ、伊藤計劃読んでるところ。
でもその前にゴーストオブツシマをクリアせねばならぬ・・叔父上のために・・・。