キャッツを見てきました。
予告編を見たときに、
なんておぞましいCGなんだ、見てこなくてわ。
と、直感して、見にいくことを決めたという不純な動機です。
ちなみに、劇団四季のミュージカルは鑑賞済みです。
冒頭から、
スゴイ!予想を裏切らない気持ち悪さだ!!!
と圧巻されましたw
まあ、真面目に、いうと何が気持ち悪いかっていうとなんですけどね、
顔だけがハマっているように見えるんですよ。
くるくる回転したり、飛んだり跳ねたりするんですけど、顔の毛とかもほとんどをCGで表現しているから、人間の動きでは明らかにないんですよ。
だから、踊っている感じがない時がある。そこが気持ち悪い。
あとね、冒頭シーンでさ、
結構画面が揺れるのよ。ここ、そんな揺れる必要あるか?
躍動感を出したいと思うんだけど、ポイントポイントでいいと思うのよ、見るときにちょっと疲れた。
で、話を戻すとさ、顔だけハマった猫人間が踊るんだよ。少しづつ慣れてくるんだけどさ、でもやっぱり気持ち悪いシーンが出てくるんだよ。
特にスゴイと思ったのがさ。
ゴキブリさんと、ネズミさんの踊るシーンだよ。
やべーな、これわ。わざとやってるのか?ムカデ人間をなぜか思い出したよ。
人面犬のホラー映画だよ。
まあ、百歩譲ってですよ。
ゴキちゃんとか、ネズミちゃんとか、大きさの対比的に描くのが難しいとかさ、CGで合成しないと無理だとかさ、猫の尻尾とか耳とか、リアルに動いた方がいいじゃんとかの意見があるのかもしれませんよ??
違うんですよ。
ミュージカル好きからするとですね、そういうリアルさは求めてないんですよ!!!
求めているのは、どっちかっていうとメリーポピンズなんですよ!!!
歌う楽しさとか、踊る楽しさとか、伝わってくるようなさ、やつですよ。
だから、根本的に間違っていると思うんです。
ちなみに、歌とかは良かったです、目を瞑ればなんか、いい歌聞いてるって感じだった。
グリザベラとか、ドリームガールズのジェニファー・ハドソンだしさ。あのビヨンセより目立ってた人。彼女の歌唱結構良い。
太っちょ猫のジェニエニドッツは、ピッチ・パーフェクトのレベル・ウィルソンだったし。
ラムタムタガーも歌うまだったし。
猫と実物の比率を考えて舞台化するとなると、CGは致し方ないのかもしれないけど・・・。いや。
実際にCGになったときに、どういう絵面になってしまうのかの想像力の欠如と言わなくてはいけない気がする!!
イギリスの鉄道のシーンあたりも、おかしいだろ!!その絵面感がスゴかったし。
CGを扱うセンスの無さと、気持ち悪さをひしひしと感じた。
全然作品は違うんだけど、このCATSを、コックと泥棒とその愛人、ぐらいの美術センスで、映画化して欲しかった。
まあ、この映画監督がやったら、違う映画になってしまいそうだけど。
なんかさ、CG合成する前に、きっとグリーンのお部屋で彼らは一生懸命歌ってたと思うのよ。その情熱がさ。
それが映画を通して伝わってくるのよ。
それを思いながら映画を見ているとね、やるせない気持ちになるんだ。
でもね。
ともかく、CGの使い方を間違ってしまった良いお手本になってしまった、そんな気がする映画でした。
違う意味で、興味深かった映画でした。