少し前に、ディア・ハンターの4K上映がやっていたので見に行きました。
ディア・ハンターってストリーミングしてないんですよね。こういうのが上映したらそさくさと映画館にいくようにしています。
ディア・ハンターってよく映画評で、町山さんやら、高橋よしきさんやら、淀川さんやら、ホゲホゲほげやらでよく引用されることが多いんですよね。
で、まだ見てなかったな!と。
はい、見てみました。
個人的にこの映画みてびっくりしたことが2つあります。
一つは、
ロバート・デ・ニーロわけえよ!!
だが、それを上回るレベルでびっくりするのが、
メリル・ストリープ様美しいよ!!
という衝撃。
メリル・ストリープとデニーロって絵になるんだよね。
ちなみに、この映画、ベトナム戦争に駆り出され、翻弄される若者を描いているんだけど、びっくりした2つ目っていうのは、
ベトナム戦争をアメリカ側からしか描いてない
ていうことです。こんな感じのベトナム戦争って、見たことなかったので、ある意味新鮮だった。
これでいいの・・・?!
という、ここについては疑問符だが、映画がベトナム戦争が終わってから3年ごと考えると、しょうがないのか・・?まあ、それは置いておいて、
この映画に出ている、演技者たちがなかなかいいんすわ。
片田舎で、鉱山で働くような、デニーロや、クリストファーウォーケン、最近結婚した友達や、でぶっちょで自分はベトナム戦争には駆り出されてはないよなんて友達もいる。
健康なデニーロ、ウォーケン、スティーブンはベトナム戦争に駆り出されていくわけですよね。
で、ウォーケンと、メリル・ストリープは、地元の街でイイ感じなわけ。
デニーロは、メリルストリープに思いを寄せているんだけど、ウォーケンと両思いだってわかってるから、思いを伝えられずにいる。
そんな中、ベトナム戦争に行っちゃうわけですね。
そんな友人たちを、仲間は送り出す。
着くや否や、もう翻弄されているシーンが圧巻。
巻き込まれまくっている。なすすべも無く。
デニーロたちが恐怖におののきながら、我を失っていく様がすごい。
ここら辺のベトナム側の描き方には目を瞑るとして、ここら辺から、
あぁぁーーーーーーー
という展開に突入していく。
もうあれですね。
ウォーケン様・・・・
ていう。
ウォーケン様っていうと、私は若かりし頃じゃ無くて、
年食ったウォーケン様のイメージが強かったから、なんだか新しみを感じる。
それにしても、ウォーケン様がすごいんだけど、
デニーロもデニーロでちょっとおかしくなっちゃうんですよ。
でも、街にいた連中は変わってない。時がまるで立ってないかのよう。
その感じもまた切なくもある。
友達の結婚式の後の狩りと、その後違うタイミングで行われる狩りとではまるで違う。
鹿と対峙したときの気持ち。
いろんなものがあいまってからの、
ウォーケンとデニーロのやりとりがまた切ない。
この映画は、演技者たちのやりとりがなかなかたまりませんでしたね。
渋い映画でした。