ガラスの城の約束を見ました。ジブリの映画みたいなタイトルですが、原作があります。
原作もガラスの城の約束ですけど、原題はThe Glass Castleです。
ガラスの城っていうのはですね、NYで人気コラムニストとして働く主人公ジャネットの親父が、ガラスの城をいつか建てるからな!!と発言したことが元になっているわけなんですけどね。
どうやら、このジャネットは両親のことを人には言わないように隠しているらしいことが冒頭でわかる。
予告にも出ていますが、NYの街角で、ゴミを漁る両親を目撃するんですよね。
何でそんなことになっているのかーというと。
両親というか親父は仕事もせずに、酒浸りで、不法に人が居ない家に住み着いてはを繰り返すということをしているんですね、家族を引き連れて。
幼い頃はそれがどういうことかわからなかったジャネットも、次第に両親がヒッピーみたいな生活をしていることに気づいていくんですよね。
でも、お父さんのことは好き。
不器用で、口だけで、夢は語るくせに酒からはなかなか抜け出せなくて、でも子供たちのことは愛していて。
そんなお父さんのことを、ジャネットは一番理解していて、一番お父さんに似ていて、すぐに感づいてしまったり、すぐに理解してしまう一面があるんですよね。
この映画って、結構ジャネットの視点からお父さんを見ているシーンがあります。
もともと、原作者の家族の話を元にしている訳で、そういう視点であるのはわかるのですが、お母さんからの視点がちょっと少ないかな、って気もします。
そんなジャネットが、お母さんに言い放つシーンが結構印象的なんですけど。
You have to leave him。とかっていうんですよ。
字幕は、お父さんと別れて、なんですけど。お父さんを捨てるべきだよ、っていうんですよ。
結構小さい時分にですよ。
これを言わせるのもなかなか衝撃的ですよね。
その後に、お母さんが口火を切る理由がちょと切ないです。
お父さんも、お母さんも、溺れていたんだな、っていうことがわかるんですよね。
ここら辺の感情の遷移は、sasha sloanのOlderを思い出しました。
親だってただの人なんだよ、って気づく。
この映画は、一言で言えば、貧乏な家族に育って娘の脱出計画な訳で、親のことだって好きだし、好きなんだけど一緒にいたらダメになる、そんな感じの話。
わたしとしては、この親父嫌いではないが、わたしだったら、leave himしてしまう。
それにしても、この映画ですね、役者が結構魅力的です。
まず、お父さん役のウディ・ハレルソン。すげーどこかで見たことあるんだけど誰だっけなと思ってたらさ。
カツラだったよ。
どおりでね!!でもハゲなことに気づいてなかったよ!年は58才。確かに、プールのシーンでは、少し遠くから撮影していましたね。
そしてお母さんはナオミ・ワッツ
中華を一緒に娘と食べるシーンがあるんですけど、食べ方が汚くて最高です。
ちなみに、家で中華のファーストフードを開けた皿を片付けるときに、その皿にくっついたそばの一本をさりげなく口に運ぶ卑しさ。最高でした。
そして途中まで気づいてなかったんですけど、姉妹のローリー役のサラ・スヌーク。
プリディスティネーションの時も思ったけど、この人ってメガネ役似合うよね〜。
と、キャストが個人的にはうまうまでした。