ドラゴンタトゥーの女の実写版リメイク映画化第三弾(らしい)です。
監督は、ドントブリーズのフェデ・アルバレス。
フェデ・アルバレスやべえな、と思ったのは、死霊のはらわたリメイクが、思いの外とても良くて(違う意味で)、これは先が楽しみな監督だと思ったのが見るきっかけになりました。
ドラゴンタトゥーの女自体は、オリジナル版の1と、ハリウッドリメイク1を見ました。
原作はちなみにみてはいません。
シリーズものなので、主人公のリスベットがどういう役柄か、っていうのは省きますが、始まりはっていうと、リスベットが双子の妹がいて、その幼い妹とチェスをするところから始まるんですね。
で、その双子たちは、親父に呼び出される。
何か、ただ事ではない雰囲気を感ぜずにはいられない。
親父は、双子達においでと呼びかける。妹は素直に応じるが、姉のリスベットは応じない。危険を察知したリスベットは、妹を連れて逃げ出すわけなんだけど、最後の最後に妹は、親父の方に駆け寄ってしまう。
そうして、姉のリスベットは、真っ白い雪の中を逃げ出すのだったーという冒頭なわけです。
この普通なら、この高さから逃げないだろ感は置いておいて、
このスウェーデンとか、ノルウェーとかの北欧っていうのは、どうしてこうも、スリラーとかサスペンスに似合うのだろうか、と最近思ってやまない。
ちなみにTVでみたんですが、北欧の方では、スリラーとかサスペンスの本が爆売れするらしいです。
みんな刺激を求めているのだとか。
話逸れましたが、元に戻すと、
ビジュアル面は最高に良い。
まず、リスベットと双子の妹は、チェスをするところから始まるんですけど。
リスベットの方が強いんですよね。
で、リスベットはいつも黒のチェス。
そんな彼女達が、対決することになるわけなんですが、彼女達が、スウェーデンの雪が舞うなか、対峙する様は、まるでチェスの駒なんですよ、赤と黒の。
ここがとても良いんですよ。
そしてね、リスベットは、親父への反感から、実はLGBT的に男性を受け入れられないという性質を持ちつつも、何よりも信頼してやまない記者の協力者もいるんですよ。
で、ですね。
リスベットは、孤高に生きつつも、内心は身内の悩みを抱えている、というのも見せる。このアクション映画で、普通と違うのは、IT技術のハッカーとして戦うリスベットの見せ所が楽しいところです。
私は、スマホ一本でクラックできるのよ、的な。
気分的には、ウォッチドッグですよね。ていうか、ウォッチドッグに出てくる女の人は、リスベットにしか見えないから、開発者はリスベットが好きなんだと思うわw
さて、話は逸れたんですが、蜘蛛の巣を払う女ですね。
なかなかのビジュアルはトレイラーでもあった、掃除機のようなもので、黒い袋に包まれたリスベットが呼吸困難に陥り、空気を吸われるところでしょうか。
ここのビジュアルが、最高に不穏で、艶かしくて良いんですよ。
と、ビジュアル面に関しては、エロティックでかつ、カラフルな印象でとても良いです。
ただし、ストーリーとしては少しだれます。
2時間ぐらいなのは良いとして、なぜそうなるよ?!的なオチが気になってしまうからです。
ということで、個人的には、ストーリーとか展開が今ひとつと感じるものの、ビジュアル面には納得した、というフェデ・アルバレスでした。
まだ、長編は、死霊のはらわたリメイクと、この作品、ドントブリーズしか撮ってない、となると、もう今後が期待な監督です。
楽しみですね。まだ41さいです。