エビータ見てきました。
S席13500円。なかなかお高いですが、全編外国語とかで字幕付きのミュージカルとかなかなか見に行く機会もないので見に行くことにしました。
エビータの知識は、アルゼンチン大統領の奥さん!てことぐらいしか前知識ありませんでした。
場所は、東急シアターオーブ。
上演期間は、7/4~29日となかなか短い!
とにかくエビータが悪女すぎる
いい意味で、ですけど。
ホントに知らなかったので、のっけからびっくりしました。
なんと彼女、愛人の子で、齢15にして恋人がいて、ブエノスアイレスに連れてってよ!と家出するんです。
15で?! まじで強い子だわ この子。
しかもその上、売春婦として名をはせ、パーティーで知り合った将軍(のちのアルゼンチン大統領)に、自分を売り込むんですよ。
損はさせないわ!いいお話があるのよ!
すごい自信なんですよ、とにかく。
しかも、将軍を現在の愛人から奪って、出ていきなさい!というシーンまである。
愛人がそのときに歌うシーンはなんだか同情まで感じる始末。
マジこいつなんなん・・・?!て思うと同時に、
とにかく、すげぇ・・エビータ・・。
なのである。
リアリティあるエビータ
本来なら、こういう自伝ものってイイ面しか描かないと思うんですよね。
でも、このエビータのミュージカルは全然違うんですよ。
エビータは売春してたし、野心もすごいあった。
中卒の彼女はアルゼンチン大統領の妻にまでのし上がるんだけど、エビータ!エビータ!エビータ!の国民たちの歓声の中、
”やったわ!やっと私はここまでのし上がったわよ!”
みたいな裏、心の中をのぞかせるシーンなんかもあるんです。
ある意味、えぐく、リアリティがあるエビータなんですよね。
そして、彼女は妻という立場だけで国政にまで口を出したりしていくっていう。
ホントは、アルゼンチン大統領を愛しているんだけど、それをいうのが怖くて言えない、というシーンまで挿入している。
彼女は、とうとうアルゼンチン大統領にそのことは告げずに、子宮がんを患い・・という展開なのだ。
ここに彼女らしさという一面が見える。
腹を痛そうに抱える演技なんかもあって、痛いながらも、国民の前に立ち・・という姿も印象的である。
ちなみに、彼女はその時30kgまでにやせ細り、そう見せないために大きい服やら、コルセットをまいたりしていたのだとか・・。(wikipedia参照)
とにもかくにも、プライドもあって、ほんとに強いやつだなと、後半になると逆に感心してくる。
いろいろ面白かった
こういう第三者的な演出って初めてだったので面白かったですね。
正直に描いてるって感じがして。
映画版は評判があまりよくないから考え物ですが、エビータ自体に興味がわきましたね、本とか読みたくなります。
面白いミュージカルでした。