タリーと私の秘密の時間、を見ました。原題はTullyです。
タリーというのは、シャーリーズ・セロン演じる三人の子持ちのお母さんが、育児に疲れて雇うベビーシッターの名前です。
ベビーシッターは最初は雇いたくないと言ってたんですよね。
シャーリーズセロンには、金持ちのお兄ちゃんがいて、自分らはごくごく普通の家庭で二人の子持ち、もう一人赤ちゃんができた。お腹はすごい大きい。長男は癇癪持ち。二人の小さな子供を抱えて疲れ果てたシャーリーズセロンを見かねて、お兄ちゃんが、ベビーシッターを雇うところから始まる。
お金は気にしなくていい、もう雇ったからと。
でも、最初は断ってるんですよね。
そんな彼女、子供を産んでからの育児が大変。
夜泣き、ミルク、オムツ替え。 子供の送り出し、夜泣き、ミルク、オムツ替え、夕飯の支度。
だんだんだんだん疲れてくる。
それなのに、旦那は、疲れ果てたセロンに、
夕食は冷凍ピザか、嬉しいね
なんて一言。
もっと嬉しがれよ!!あ?!喧嘩売ってんのか、てめえ!!
と、私も旦那へのイライラが溜まっていく。
そんな旦那、
これから、出張が増えると思うけど大丈夫か?
しかし、セロンは呆けて遠くを見つめている。
何か言った?
私はこれ、最初無視してるんだ思ってたんだけど、いや、むしろ、もう既にここら辺で、育児に疲れておかしくなっているのがわかる。
そしてやっぱりムカつくのが、夜泣きしても起きない旦那が、夜ベッドで一人で倒しているゾンビ。
お前なんか、ゾンビに噛まれてしまえ!!
と、フラストレーションは溜まっていく。(私も)
そんなセロンは、子供を産む前から疲れ果てている。
出産前から、長男の問題で学校からは煙たがられ、思い悩む。
そんな疲れ果てた状態で立ち寄ったカフェで、デカフェのコーヒーを頼もうとすると、年配の女性から、デカフェもカフェインが入っているのよ、と忠告を受ける。
店員は、どうします?と聞くも、デカフェ頂戴、といって飲み物をもらう。
やれやれ、みたいな顔をした年配女性。
疲れ果てているのがわかる一まく。
そうして、コーヒーを飲んでいると、昔の友達と出会う。
自分は疲れ果てて、そこそこたるんだ肉体を抱えているも、昔の友達はすらっとしたキャリアウーマン。
ここで、何か劣等感のようなものを感ぜずにはいられない。
セロンは、劇中で何度か言う。私も昔は、たくさんの男にモテたの。回転木馬にたくさん乗っていたわ。
ここの例えのくだりが好きだ。
そんな疲れ果てた様子のセロンは、子守を雇うことにした。
マッケンジーデイビス演じる、タリーである。
タリーは魅力的な細身のスレンダーな女性で、若々しく、尻も垂れていない。
ほっそ!可愛い!と思って見ていたらさ、気づいたよ。
マッケンジーデイビスだよ。
鍛えたな、マッケンジーデイビス。褒め称える。
と、ターミネーターを思い出してしまった。
話を戻すと、さて子守のタリーがやってきたお陰で、活力が戻り、熟睡できるようになり、かけがえのない友達を見つけたようになるセロン。
どんどん元気になっていく。
やっぱ、お母さんは一人でいてはいけないよね。
とか、思いながら見ていると、とんでもない方向に話が進んでいく。
世の中の男性諸君はぜひ見ていただきたい。夜泣きをしたらお前も起きよう!!!
ということで、少しイライラしながらも、マッケンジーデイビスの美しさ可愛さと、セロンの中年太りの役作りが良かったです。