二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:シン・仮面ライダー。ジェリコの壁は崩れない。

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シン・仮面ライダーを見ました。

シンシリーズの最新作ですね。

TOHOシネマズで見てきました。

 

見てきて思ったけど、これは賛否両論あるだろなーって感じの映画でした。

わたくし、小さい時分、プリキュアなんちゃらみたいのよりも、仮面ライダーがめっちゃ好きで、ビデオ屋さんでレンタルして借りてみたりとか、変身ベルトほしくてしかたがなかった世代なんて、色々思いますけども。

 

映画を見て一番に思うのは

庵野監督の映画である、ってことなんですね。

 

まず、めちゃくちゃこだわっているカット割りなんですね。

ここのシーンはこう、斜め上から鋭角に!

ここのシーンは、下斜め何度から!

 

みたいにめちゃくちゃこだわってるんだろなーって感じの映画なんす。

銃のリロードをあの角度からなんて、ジョン・ウィックだったら絶対撮らないわけですね。

だから、

実写だったらこの角度から撮らんだろぅ

という感じなんですね。なので、映画を見ていると終始、

アニメのシーンとして回想してしまうわけなんですよ、不思議に。

池松壮亮や、浜辺美波が、何故かアニメキャラクターとして頭の中で、リプレイされるんですね、不思議とね。

 

あ、これアニメになったら見たいかもしれん。

とか、思っちゃうんですよ、不思議と。

 

怪人たちや登場人物には、キメ台詞や、定型句が存在していて、

おやおや・・とか

いいですね・・・とか

用意周到なの・・とか

 

キャラ付けが先行してるんですね。

キャラ付けが先行しているから、その登場人物への感情移入がしづらいんですよ。

主人公の池松壮亮が、仮面ライダーになっているところから始まるんだけど、そこの悲哀があまり描かれてないんですね。

逆にいうと、浜辺美波の方が描かれている感じ。

彼女のキャラ付けとしては、THE庵野ヒロインという感じはあるんですね。

ただ、浜辺美波自体は結構よくて、マッチしてました。

 

池松壮亮は、実写では映えるんですが、シン・仮面ライダーに合うかどうかは、少し疑問があります。

彼は、三宅監督系の映画に映える男優であって、ヒーロー映画に出てしまうと、他の人物のアニメ的演技とは、やはり対角の演技で、棒に感じじゃうわけですね。

初見で見た人は、えーと思ってる気はする。

 

ただ、良いところがなかったわけではないんですよ。

ここは、人によっても分かれそうだけど、PG12なのにも関わらず、

めちゃくちゃスプラッターなアクション演出なんですね。

いやまて、12歳みてOKなのに、こんなに血がどぱどぱぴしゃ!!って、なっていいんだろうか・・って少し思ったよ。

直接的な描写がないから、PG12かなって感じはするけど、映倫の基準がよくわからんですね・・。

ただ、こんなアクションシーンを持ってくる、っていうのはある意味斬新かな、っていうところ。

 

あとは、ロケ地萌えしますね。

本当に、路線と、電信柱とか廃墟すっきやなーーーーって思うシーンがめちゃくちゃ出てきます。

私も好きだから、もうストーリー頭に入ってこない。

背景みちゃうw 景色がきになっちゃうw

池松壮亮が、電信柱が水に沈んだような夕日を眺めていたら、

エヴァでカヲル君出てくるだろ、これ

って、脳内再生されました。

ロケ地がきになるわ~と。

 

で、シン・仮面ライダーがどうか、っていう話をするとね。

うーん

アニメなのですね。

押井守の実写映画よりは全然面白いですよ。あっちと違う路線でこだわってるんで。

アニメのようなカット割り実写っていうのは、まず見ないですし、個性が出てる映画だと思います。

ただし、ストーリーが

 

キャシャーンすぎるんですよ。

勿論実写のキャシャーンです。

アクションもある意味そうともいけるけど、キャシャーンよりはいいかな。

で、

ダイレクト台詞のオンパレードなんですね。

闘いながら、俺は・・・!そうは思わない・・・!人は・・・!みたいなのを聞いてると

 

FFか、てぃるずのゲームやってんのかな、私今。

とか思っちゃうわけですね。

ちなみに、ティルズは別にあれでいいんですよ。

アニメ的な5頭身のキャラクターが、地べたからゆらゆらと立ち上がりながら、ジャンプのように、屈しない演出は別に王道なのであってもいい。

 

でも、シン・仮面ライダーやFFっていうのはビジュアルリアル先行してるから、違和感が凄いわけですね。

 

ストーリーもアニメ的にしてしまったのが解せないな、っていうのがシン・仮面ライダーなのですね。

 

なので、少し残念かなーっていうのが、シン・仮面ライダーでした。

 

ただ、頑張ってるは頑張ってる・・とは思う、終始。

池松壮亮とか、立ちながら寝るぐらいの撮影だったらしいし・・。

いやまあ、大変なんだろうとは・・・。

 

今回は少し残念だったけど、次回、次のシンに期待したい。

 

ところで、映画みてる最中、後半ほとんど、スマホいじってる、おっさんがいてとっても気になった。

 

お前は、見る気がないなら、敬意として外でスマホいじってろおおおおお って思いました。

若い子がスマホいじるのは、まあしょうがないか、ってなるけど、いい年した50歳ぐらいのおっさんがスマホいじってると、いくらつまらないと思っても、そこの座席からいなくなれ!! って思ってやまない。

 

映画館のスマホ問題って深刻よね。

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