二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:こちらあみ子。ちくちくする。

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こちらあみ子を見ました。

RakutenTVですね。

ちょっと・・ちょっと?変わった女の子の話です。

 

主人公は、おおさわかなちゃん演じる女の子。

小学生から中学生まで演じてるんですけどね。

お兄ちゃんが一人いて、お父さんが再婚して。

その再婚相手を尾野真千子さんが演じてるんですけどね。

 

このパパとママが凄いんですね。

冒頭から、あみ子の誕生日の話やら描かれてるんだけど。

写真撮りましょうよ、ってお母さんいうんですね。

でも、ちょっと待って、ってお母さんがいって、髪を整え始めるんですよ。

随分長いこと髪を整えてるな、って思うと、パシャって写真とっちゃう。

 

こらえられないんですね。いや、まあわかるんですわ。

そりゃ、シャッター押しちゃいますよ、写真撮ろうよの前に髪そこそことかしておいてほしいし、写真なんて何枚撮ったっていいんだから、別にいいじゃないって。

でもイラっとはするかもしれないよね。

誕生日に、チョコレートのクッキーもらうんですよ。

あみ子はそのクッキーが気になって仕方ないんですよ。

 

チョコを舐めたくて仕方なくって。

で、お母さんはさ、「あみ子さんの好きな炊き込みご飯作りましたよ、たくさん食べてくださいね」って。

でも、あみこはチョコが気になって仕方ないんですよ。

炊き込みご飯食べないんですね。

代わりにお父さんが、うまいうまい、ってフォローしてるんですよ。

 

あみこ目線でお送りするこの、居心地の悪い空気なんですけどね。

でも、わかるんですよ、あみこの気持ちは。

お母さんのためを思って、やってることあるんですよ、お母さんもあみこのためを想ってやってることってあるんですよ。

 

でも、ちょっと違う、ちょっと変。

本当にちょっとなんですよ。

なんか変だな、って。その変だな、は中学生になってもかわらんくて。

中学生になってもこれだと、ちょっとじゃないな、変だな、って。

見ていると、なんかちくちくしてくるんですね。

 

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌、は見ていてつらい気持ちもあるけれど、それを周りの優しさで包んでいくようなドラマなのね。

 

でも、こちらあみ子は、違くって。

映画の中の登場人物たちは、あみ子が面倒なのね。

別にあみ子は昔からこうだし、それが何か、って対等に付き合う知り合いもいたりして。

当のあみ子は、ちっとも気にしてなかったりして。

でも、見ている側には、ちくちくしてきてなんか、怖いんだね。

この子、大人になったらどうなってしまうんだろか。お母さんどうなっちゃうんだろか、お父さんなんでなん、でもしょうがないのかな。とか。

 

で、ドキドキハラハラするんですね。

あるよな、って。

 

ただね、自分を取り巻く世界っていうのは、自分で変えられるなら、変えれば良くてね。今はまだ、それができない、だから怖く感じるのかもしれない。

お父さんとお母さん役の、井浦新と尾野真千子、あみこ役の大沢かなちゃんが、あみ子過ぎてビビった。すごかったけど、ちょっと心配にもなる。

自分が、あみこの立場だったらどうだろう、お母さんの立場だったら、お父さんだったら?

色々考える、そんな映画だった。

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