こちらあみ子を見ました。
RakutenTVですね。
ちょっと・・ちょっと?変わった女の子の話です。
主人公は、おおさわかなちゃん演じる女の子。
小学生から中学生まで演じてるんですけどね。
お兄ちゃんが一人いて、お父さんが再婚して。
その再婚相手を尾野真千子さんが演じてるんですけどね。
このパパとママが凄いんですね。
冒頭から、あみ子の誕生日の話やら描かれてるんだけど。
写真撮りましょうよ、ってお母さんいうんですね。
でも、ちょっと待って、ってお母さんがいって、髪を整え始めるんですよ。
随分長いこと髪を整えてるな、って思うと、パシャって写真とっちゃう。
こらえられないんですね。いや、まあわかるんですわ。
そりゃ、シャッター押しちゃいますよ、写真撮ろうよの前に髪そこそことかしておいてほしいし、写真なんて何枚撮ったっていいんだから、別にいいじゃないって。
でもイラっとはするかもしれないよね。
誕生日に、チョコレートのクッキーもらうんですよ。
あみ子はそのクッキーが気になって仕方ないんですよ。
チョコを舐めたくて仕方なくって。
で、お母さんはさ、「あみ子さんの好きな炊き込みご飯作りましたよ、たくさん食べてくださいね」って。
でも、あみこはチョコが気になって仕方ないんですよ。
炊き込みご飯食べないんですね。
代わりにお父さんが、うまいうまい、ってフォローしてるんですよ。
あみこ目線でお送りするこの、居心地の悪い空気なんですけどね。
でも、わかるんですよ、あみこの気持ちは。
お母さんのためを思って、やってることあるんですよ、お母さんもあみこのためを想ってやってることってあるんですよ。
でも、ちょっと違う、ちょっと変。
本当にちょっとなんですよ。
なんか変だな、って。その変だな、は中学生になってもかわらんくて。
中学生になってもこれだと、ちょっとじゃないな、変だな、って。
見ていると、なんかちくちくしてくるんですね。
ウ・ヨンウ弁護士は天才肌、は見ていてつらい気持ちもあるけれど、それを周りの優しさで包んでいくようなドラマなのね。
でも、こちらあみ子は、違くって。
映画の中の登場人物たちは、あみ子が面倒なのね。
別にあみ子は昔からこうだし、それが何か、って対等に付き合う知り合いもいたりして。
当のあみ子は、ちっとも気にしてなかったりして。
でも、見ている側には、ちくちくしてきてなんか、怖いんだね。
この子、大人になったらどうなってしまうんだろか。お母さんどうなっちゃうんだろか、お父さんなんでなん、でもしょうがないのかな。とか。
で、ドキドキハラハラするんですね。
あるよな、って。
ただね、自分を取り巻く世界っていうのは、自分で変えられるなら、変えれば良くてね。今はまだ、それができない、だから怖く感じるのかもしれない。
お父さんとお母さん役の、井浦新と尾野真千子、あみこ役の大沢かなちゃんが、あみ子過ぎてビビった。すごかったけど、ちょっと心配にもなる。
自分が、あみこの立場だったらどうだろう、お母さんの立場だったら、お父さんだったら?
色々考える、そんな映画だった。