タワーリング・インフェルノを見ました。
パニックアクション超大作ですね。
U-NEXTです。
原題は、直訳すれば、そびえたつ地獄。
主演は、スティーブ・マックィーンです。
1974年の作品。
私まだ生まれてねーや。(どやぁじゃない)
スティーブ・マックィーンって人は、昔やたら主演をやっていた・・売れっ子の・・っていうイメージが強いですが、彼が出ている映画を見たのは大脱走ぶりかな。
この映画では、とある高層ビルの建築士として出てきます。
そのほかにも、結構な役者が出ているらしいのですが、昔の映画に無知な私はあまりわからない・・(もっと見なくては駄目だね・・)
でだ。
最初見た時、思ったのは、
マックィーン、年食ったな!!
っていう感じなんよ。大脱走からするとまあ10年ぐらいたっているし、とはいえ44歳。
この6年後に癌の手術の後に亡くなっている。
そう思うと感慨深い。
この頃はまだ最初の癌が見つかっていない頃らしい。とはいえ、イケオジよな・・
イケオジって死語かな?まだ使える?
でだ。
この映画ではさ、もう超巨大なビルを建設したお披露目会の日に、あちこちで出火して、火事が起きてさあ大変!って話なんね。
お披露目会でパーティーは最上階でやってるし、高層ビルには居住層もあるし、おいおいお前ら、っていう。
しかも、こんな超高層ビルだというのにも関わらず、
あちこち安く建てるために欠陥住宅(じゃなくて欠陥ビル)なんですよ
許されませんよ!!138階建てなのに、スプリンクラー効かないし、ガス漏れするし、火災を感知して自動で消防署へ連絡するシステムも動かないし、電線から発火するし
駄目でしょ!!w
で、建築士の主人公は、俺の仕様通り何故建てなかった!って怒るんだけどさ。
恐ろしい限りだぜ・・。当時の建築基準ってどうなってたんだろうね。
ちなみに、恐ろしい欠陥マンションといえば、大津マンションが凄い。
見てくれに騙されないようにせんとな・・とか思います。
ちなみに、今住んでいる家は貸家なのにめちゃめちゃ施主チェックばりのチェックしました。
で、話は逸れたよ。
この映画さ、見ているともう凄いの。
消防車が、街中をカンカン言いながら、火災のビルに向かって行くショット。何台も何台も連なって。
消防車じゃないけど、乗用車の赤い車も走ってたりして、何台も何台も。
そして、群がるホース群。
でもね、消化している間にちゃんと水が、ぴゅーぴゅーホースの間から噴き出てるんだよ。
おいおいすげーな。
そして始まる火災よ。
実際に、138階建てのビルで撮影できないから、ビルの全景はどう考えても模型なのね。
でも、
マジで燃やしてるんですよ
しかも結構な長尺だよ。
消防隊員が、火を消しに来るじゃん?天井落ちてくるし、あちこち火は出ているし、そこそこぼうぼう燃えているし。天井は落ちてくるし、爆発するし
しかも人と火が結構近い!
ようやるな、君たち。
でも、家の中に人を助けに行くとき、煙に巻かれているのにも関わらず、布で顔を覆ったりはしないのね。まあ、役者だから顔はだしたいのかもしれないが、たまにせき込んでもあれじゃあ、死んでしまうだろうとか現実に返ったりする。
でもいいの!映画だから!!ね!
と、長尺の火災現場を楽しむわけです。
たまに人が火だるまになったり、階段がなくなってたり、ヘリコプターが爆発したり、
もうなんていうか、火が凄いんだわ!!
そして
圧倒的な予算感!!!
なんといってもこれだよ。至る所燃やしてるけど、どう考えてもセットなんね。
いやこれ・・一発でとってるのかな。・・だとしても予算すごくない・・?
いったいいくら・・?
1400万ドルらしい
約16億円らしい
1974年に?!凄いね?!ビッグバジェット映画だね!!
ちなみに、ビッグバジェットとは、大作映画の意味合いで使います。
金の匂いが凄いんだよ・・・w
火を消してる間も、天井や階段から水がびょーびょー落ちてくるしさ・・・w
こだわり感感じるよね。
そして上映時間はなんと165分!!!なかなかですね。
高層ビルの高層階で窓を割るシーンとかあるんだけど、高いところだから風強いだろ、って割った瞬間、内側に窓が飛び込んでくる描写とかね。
まあなんだかんだ、無理なところは一部合成ではあるけど、もうほぼ実写。
この映画見てると、ポセイドン・アドベンチャー思い出すんだけどさ
これもパニックアクション超大作でね、船が転覆して上に上に逃げていく話なんよね。
比べる趣旨が全然違うんだけど、わたしはこっちの方が好きなのね。
なんでかっていうと、まずタワーリング・インフェルノはそこまで悪い人が出てこないんだよね。撮影とかは色々興味深くて、結構楽しいんだけど、
ポセイドン・アドベンチャーは、ノアの箱舟みたいなテイストがあって、悪い人もちょっといたりして、ついていくべきか、救助を待つべきかみたいな葛藤もあるわけよ。
密室の中で(船だからね)起きるイザコザやストレス。
で、浸水もどんどんしていくから、時間との闘いみたいな描写もあるんだよね。
でも、タワーリング・インフェルノに時間という概念があまりない
だから、危機感みたいなのが感じられないんだよね。そこが勿体ない感じがして。
もっと、追い詰めてほしいわけさ!
とはいえ、絵作り感は凄いなあ、という映画でした。
よくよく見たら、ポセイドンアドベンチャーのスタッフが作ってるのか、タワーリング・インフェルノ。
余談だけど、公開当時は予告や特集しすぎて、予告でおなか一杯になった人々が、映画館で答え合わせするという感じだったらしい。
予告でおなか一杯といえば、カール爺さんかな・・w