アトランティスのこころを見ました。
アンソニー・ホプキンス主演の映画ですね。
原作はスティーブン・キング。
1990年代って感じの映画かなと思ったけど、公開は2001年だった。
自転車とか、田舎町とか、川沿いとか、キング感あるあるの要素が色々出てきます。
そんな街に住む少年ボビーは、二階に新しく越してくるお爺さんと仲良くなる。
それがホプキンス。
彼を知ったときにはもうお爺さんだったけど、若い頃の作品も見てみたいよね。
全部を見透かしたような優しい眼差しで、ボビーを見るお爺さん。
お母さんとボビーだけの生活の中に現れる他人にボビーは興味津々だ。
しかも、お母さんは仕事だなんだと残業が多かったり、土日も仕事だったりと何かと家をあけることが多かった。
誕生日にほしかったのは自転車だったが、お母さんがくれたのは図書カード。名前を書く貸出カードね。
要するに、カネがない。
だが、母はおめかしをして良い服を着てでかけていく。
そんなボビーのことを思ってか、2階に住む爺さんはボビーお手伝いをしたらお駄賃を上げる話を持ち込む。
だが、母は自分の息子のことばかり気にかけ、そんな老人に心を許すボビーと仲良くなる老人を訝しんでいた。
いやらしいことをされてはいないだろうか。
スタンド・バイ・ミーとかもそうだけど、幼少期を舞台にした映画ってよく自転車出てくるよね。
しかも、サドルがやたら低いの。
たちこぎするような。
アメリカの自転車文化ってなにかあるのかな。
まぁ、わたしの学生時代も兎角自転車だったけど。
この映画は、少年からみた母、おじいさん、ガールフレンドとの恋、近所の悪ガキとの戦いなどいろんな青春模様を描いています。
ホプキンスは言うんですよ。
幼少の頃っていうのは一瞬で過ぎ去る。あのときは永遠だと思っていても。
それは、アトランティスの国のように。
って。
アトランティスっていうのは幻の国と訳されているようです。
彼以外の大人たち、爺さんも、母さんも、母を雇う上司も、みんな大人の事情にまみれている。母はシングルマザーでボビーを育て、職を得て働いているが、その苦悩を理解するものはいない。
あの国はどこへ言ってしまったのだろうか。
とみんな思っている。
だから、クレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲ではみんな昭和のあの頃にみた国に取り憑かれてしまう。
でも大人になりたい!と東京タワーを駆け上るしんちゃんの心を忘れてはいけないのだ。
と、クレヨンしんちゃんを思い出したのでした。