そう、まぁ、要するにわたしは皮膚むしり症を持っている。
この名前を知るまで、それたは単に悪い癖だと思ってた。
それが始まったのはたぶん小学生になるかならないかぐらいの頃。
人によって系統は異なるみたいだが、わたしの場合は、指の爪、甘皮、唇の薄皮などをむしるくせがある。
たぶん、えっ?むしる??むしるってどうゆうこと?と思うかもしれない。
指の付近から飛び出ている甘皮を見つけると引っ張って剥がしてしまう。
たまに血もでる。でもやめられない。
そしてわたしは、爪もむしってしまう。正確にいえば、爪を剥がす。
ホラーだな!でもベリベリって剥がすわけじゃない。
爪の先端の白い部分があるときになってしまって、それがなくなるまで剥がす。爪で削ぐって感じ。
だから爪がギザってるとゆうかそうゆう感じにもなる。
そのギザギザも気になるから剥がし続けてしまうわけ。
ささくれだったところがあると、同じように、剥がし続けるから、爪下皮が露出してきて、爪、下皮、と段々畑のような見た目になるときもあるし、基本的に深爪。
自販機の缶を開けるのが難しいときがある。
スプーンと箸でやるよね!
昔、指の第二関節が気になってガシガシ掻いていたら、第二関節を曲げたときにぱっくり割れて中の皮膚が露出したこともある。
さすがにやべぇと思いやめた。あれは、小学校か中学校のときか。
いやたぶん小学校のときか。いじめられてたときのストレスだったのかもしれない。
でも割れていたことを親に何か言われたことはない。
小指の爪が絶望的に汚くて、たまに爪やすりで磨いて平らにする。
この癖をやめるために、ハンドクリームを塗ってみたり、爪やすりを買って平らにしたらいいんじゃないか、と試してみたが結局白いところが出来てくると我慢できなくなる。
無意識なときもある。
だから今は辞めることをほぼ諦めていて、人に会うときだけヤスリで磨いて平にしている。今は在宅の機会が増えたのは楽でいい。
人の指を見ると、普通に滑らかで、誰もかれもわたしと同じような指の人はいない。
あ。いや一度そういうことを打ち明けられたことがある。
小学生の頃だ。
同じクラスのMちゃんが、「私、指のささくれをむしっちゃうんだよね、だから、血が出てるの」と教えてくれた。
そういえば、彼女の指はたまに絆創膏が貼ってあった。
私も同じだな、と思ったけど私は何も言わなかった。
Mちゃんは、自分のことをあさりちゃんだ、と卑下していた。
私自身は、あさりちゃんの漫画が好きだったから、それの何が問題なのだろうと思っていたが、Mちゃんは、お姉ちゃんが秀才なのに自分がそうじゃないから、と言ってそれを気にしていたようだった。両親からも何か言われていた節があった。
Mちゃんは今はどうしているんだろう。
私は、たまに爪を注視されていることに気づくと隠したくなる。
条件反射みたいなものだ。
それに深爪だよね、と言われると言葉を失ってしまうときがある。
なんて言っていいか、なんて言ってごまかして良いかわからないからだ。
一度、フランス人の知り合いにそれはどうしたの?と言われて、何度か怪訝な顔をしたのだけれど、伝わらなかったようで、仕方なく、爪を剥いでしまうんだよね、と吐露したことがある。その子はちょっとびっくりした顔をしていたけれど、特にそれ以上聞いてくることはなかった。聞かれないのはありがたい。
その爪どうなってるの?みたいなことを言われたこともあるし、わたしも人の爪を見ることがあるから、気にはなる。ひかれているんだろうなと察するときもある。
なんだかんだとコンプレックスの一つだ。
なぜだろうとよく思っていたけど、自分と同じような人がぐぐるとたくさん出てくる。
調べていたら自分が皮膚むしり症だと分かった。
あれ?あ、そうかこれは癖ではなかったのか。
名前がつくとなぜか少し安心感を持つ。
まあ、最近はなんでも名前がつく、という話もわからんでもないが、同じような人がいるんだなと思うと、安堵感があるわけだ。
皮膚むしり症の場合その発症割合は、約1.4%らしい。道理で周りにいないわけだよ。
いや、でも認識しているけど、軽度でも症状だと思っている人がいるかにもよるんじゃないだろうか。
皮膚むしり症の感覚を何かに例えるとしたら、そうプチプチを潰す感覚と似ていると思う。
ニキビを潰すような感覚とか、水膨れを潰すような感じ、かさぶたを外すような感覚に似ている。人によっては、髪の毛を抜いたりする人もいるらしい。これは抜毛症とか別の分類みたいだけど。ナイルパーチの女子会のエリコを思い出した。
小学生の頃、歯医者で治療をしたとき、麻酔が効いていて口の中の感覚がなくて、口の中を噛んで剥いでいたこともある。なんだろー?このゴムみたいなのー?ってね。
さすがに麻酔が切れたときに、口の中が痛すぎてやめたけど・・・・ねw 違う意味で麻酔は怖い。てか子供は怖いな。
でもよく考えたら身近に皮膚をむしる人がいることを思い出した。
父だ。
父は足の裏の皮膚を爪切りで剥いでいた。むしっていた?取っていた?
それは父が水虫を持っていて、それを気にしているからだと思っていたが、もしかしたら皮膚むしり症だったのかもしれない。
よく母に汚いやめて、と言われていた。ご丁寧にとったやつはティッシュの上においていた。
そして指の爪も同じように深爪で手はカサカサしていた。
医療関係者だったから、よく手を洗っていてそれでカサカサすると言っていたが本当はどうだったのだろうか。
父に似ている部分を発見すると、少し不快な気持ちになる。
でもまずそれを飲み込んでみる。
遺伝とかの影響は多少あるらしい。
わたしの兄弟は皮膚むしり症とか、そういうのないんだよね。
わたしだけ。
ところで、また凝りもせず指先保護サックなるものを買ってみた。
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これで指の爪は再生されるだろうか?
届いた商品の指サックは長すぎるので半分に切ってみた。
筒状だと通気性が良いので半分に切るのが良い感じがする。
それに、キーボードをタイピングするときも、指の感覚があるので割としやすい。
絆創膏と違って、すぐ外せるし、すぐつけられるのがいい。
会社に出勤するときにこれははめられないから気を付けないとなあ。
諦めたハズなのに、いけるかもしれないと思うと試してみたくなる。
ちょっと試してみよう。それにしてもこれ、沢山おいてあると指が沢山おいてあるみたいでちょっとキモイな・・・・・w
そういえば、最近ちょっと症状は軽減した気がする。転職したからかな。どうだろう。
できるだけ、その症状が起きるときを意識してみようか。