ある少年の告白を見ました。原題は、Boy Erased。Erasedって、消されたって意味だと思うんですが、きっと自分が消されてしまうようでみたいな意味合いが込められているんじゃないかと思います。
この映画を見ようと思ったきっかけは、主演のルーカス・ヘッジズが気になってたのと、ちょい役で出てくるテオドール・ペルランに目をつけていたからです。
で、見て行くとわかるのですが、この映画、実話が元になっているそうです。
原作は、Boy Erased:A Memoirで、ガラード・コンリーという人の体験が元。
主人公のお父さんは、牧師さんなんですよね。
とてもぽっちゃりラッセル・クロウ。
とてもぽっちゃり!!!
ある意味、アメリカ感出たけど。
で、主人公は、ふつーに高校生活を送ってて、彼女なんかもいて、バスケットボールの選手で、大学にも進学して、一見リア充感満載なんですが。
しかし、ところどころ影を帯びる。
ヘッジズって、目が魅力的ですよね。何かをたたえている感じの。
そんな彼は、大学でひどい目に合うんですけど。
その部分が、なんとも悲惨なんですが、彼自身もそこで自分のアイデンティティに確信を持つんですよ。
そして、矯正施設に入れられるわけなんですが、こんな施設があるっていうことを知らずで見ると、
なにこれ、宗教施設なの??なんの新興宗教??
と、日本人的には、オウムかなんか思い出して、そら恐ろしく感じます。
何かの告白大会みたいな感じになっていくんですよ。で、矯正施設に通う間に、施設近くのホテルに寝泊まりするんですが、もちろん母親のニコール・キッドマンも同行。
施設の教育内容に対しては他言無用なんだけれど、どうして言ってはいけないのか?が徐々に明らかになっていく。
びっくりしたのは、神を教科書に書き記した言葉に絶句。
それは酷い。
そして、LGBTQをキリスト教が認めない理由について少し触れます。聖書のとある一説について朗読させられるわけです。
つまびらかになる矯正施設の話については興味深かったです。
そして、テオドール・ペルランも。そういえば、グザヴィエ・ドランも出てましたね。
ペルランは、人間とは思えないような、ここに存在してないような感じの壊れそうな線の細さが、たまりませんね。ある意味主役を喰っていたでしょう!
何か他の映画も追いたいですね。期待です。
2018年に公開?したGeneseは主役みたいですね。
日本の公開については書いてないですね。三人のティーンエイジャーの青春ドラマらしいです。