ミッドナイトエクスプレスを見ました。
なんとなーくタイトルとジャケットだけ知ってて借りたという安易動機です。
どうやら、脚本はオリバーストーンだったみたいですね。
監督はアランパーカー。アランパーカーといえば彼のエンゼルハートは好きだったな。
この映画、実話をもとにしているそうですが、一部脚色はしてあります。
刑務所からの脱走の話です。
ある男性が、トルコ旅行の最中、出来心で麻薬を密輸しようとしたところ捕まってしまい、刑務所にぶちこまれる、ていう話です。
ちょっと印象的なのが、麻薬を体に巻きつけて運ぼうとするんですが、素人だから、もう汗は超書いてるし、心臓の音はバクバクだし、捕まって然るべき、っていう感じなんですが、この尺を結構丁寧に取っています。
心臓の、バックん、バックん、の音も演出していて、主人公の緊張してるんだろうな〜〜感が伝わってきます。
タイトルのミッドナイトエクスプレスというのは、深夜超特急。要するに、深夜に急いで移動するってことですけど、これは脱獄の隠語だそうです。
主人公は、麻薬の密輸で捕まって、裁判では4年とかの刑期で出られる、っていうそういうはずだった話なんですよね。
が、しかし判決が覆っちゃう訳なんですよ。
で、主人公は決意する、ミッドナイトエクスプレスを。
ていう、あらましなんです。
仲間たちと計画を企てる。
ここまではですね、あるあるハリウッド的な、パピヨン的な感じなんですよ。
しかし、この先からがめっちゃ暗いんですよ。
ある事件が元で、主人公の行き先があやしくなってくる。
この一味違っているという点が、この映画のいいところなんですよ。
普通だったら、痛快逆転脱走をするかと思うではないですか。でもちょっと違う。
どんどん異常性を帯びてくる、そこがいい。
面会シーンなんて、エロビデオでも見ているのかと一瞬思うぐらいの異常性。
ラストのさりげなさも結構好きですね。
一味違った刑務所映画を見ることができます。