ガザの美容室を見ました。ガザっていうのは、パレスチナ自治区の飛び地のガザ地区の事ですね。
そこにある美容室でのお話です。
いつものように暑い日、お客は10人。一度に二人まで接客。
でも中々終わらない。
扇風機は一台しかないのに、電気の使いすぎ他のか、計画停電なのかで、停電になる。
この前キャラメルを見たときも停電になってたのを思い出した。
そういえば、普通に自家発電機が奥から出てきてたな・・w
割と、デフォルトなのかもしれない。
そうこうして、美容室での作業は進む。
蒸し暑い中、お客は喧嘩をしだす。
こんな狭い空間で、イライライライラは止まらない。
見ていると、少し疲れてくる、そんな気分にもなる。
女たちは、室内でイライラ、男たちは室外でドンパチ。
このフラストレーションはどこに行くのか。
ずっと、会話劇が続く。ワンシチュエーション映画という舞台感のある映画。
そして、フラストレーションが最高潮に達する時、ある女性が美容室の中での皆に対してかける言葉があるわけだが、そこがいたく印象的だった。
もし男たちではなく、女性が担っていたら、変わることもあるのではないだろうか。
そう思わせる場面。
そうして、作中では、イスラエルとの戦いが起きるわけではなく、マフィアの戦いが起きる。
パレスチナだけど、イスラエルと戦う話ではない、これは美容室の日常なのだ、と思うと、また違った側面が見えてくるなと興味深い映画でした。
ただ、イライラしたくない人には勧められんかもしない!