シャザムを見ました。予告は鑑賞済みですか？
あのダサいスーツ！！見るしかねぇな
と思っていましたが、映画館に行く機会を失っていたので、レンタルして見ました。
アメコミの常識的な話でいうと
マーベルのスーツはかっこいい
DCのスーツはめちゃダサい
ので、シャザムはもちろん、DCです。
本編の主人公は、アメコミでは珍しくも子供です。齢14歳。
アメコミって、結構大人が主人公ですしね。
さて、シャザムの主人公は幼少の頃親とはぐれてしまい、そこから里親を転々としながら生活。
母親を探すことを諦めきれない。そんな中で、謎の洞窟に導かれ、杖を持った魔法使いに、シャザム！ととなえよ、さすれば我が力を授けようと言われて、シャザム！と唱えて力を得るー。という話。
この映画が、普通のよくあるアメコミ映画と違うところは、
名探偵コナンの逆を行ってて、見た目は大人！頭脳は子供！
ていうところが、最高に楽しいんです。結構笑えるし、コミカル。
主演のザッカリー・リーヴァイの筋肉むきむきなわりに、弱腰でちょっと女々しい感じや、調子に乗るところなんかも、見てて楽しい。
友達ともちろん、能力を悪いことに使っちゃったりもするし、いいことに使っちゃったりもする。
でも悪いことっていうのが、子供らしく結構悪ガキぐらいの感じで、自分の能力で炭酸を自動販売機からガポガポ出したり、Youtubeに動画をアップして小銭を稼いだり、ていう程度の低い感じがとてもいい。（ここでしずかちゃんのお風呂を覗くみたいな感じにならないのがいい）
しかしやはり敵は現れたりもしておきまりの展開に突入するかと思いきや。
そうはならないところがいい。
お母さんとの物語も繰り広げられるのだけど、お母さんとの物語が、お決まりの展開に行かない現実を見せている。
彼から見た母との思い出と、母から見た彼との思い出は全く違うのだ。
彼が14歳になった今も持っているキーホルダーや、リュックは、お母さんに見つけてもらおうと、今も変わらず持ち歩いているもの。
その彼が、手放すことになるアイテムを思うと、なかなか切ない。
コミカルにまとめているかと思いきや、根底にはちゃんと何か考える節が丁寧にあっていいなと思いました。
あと、最高にいいのは、ラストね！
ここで、一人で活躍しないところが、我らがダサいDCヒーローですね！
しかも、みんな根底にあるのはダサいところだからね！（いい意味）
マーベルだったらカッコよく倒しちゃうところを、DCだからダサくてハートウォーミングに倒してくれる。そこが、シャザムはとてもいいなと思いました。
続編作ってくれてもいいけど（どう作るんだ？感もある）
と、いうことで安心しつつ楽しめたアメコミでした。
最近は、変わった趣旨のアメコミも出てきて、少し見る意欲が湧いてきましたね。
