セールスマンを見ました。原題は、Forushande.
Forushandeは英語なのか?と思うと翻訳はちゃんと出てこない。
英語の方の原題はThe Salesmanらしい。
監督は、アスガル・ファルハーディー。
この前に別離という映画を撮っており、そっちはベルリン映画祭で金熊賞をとっている。
ちなみに、こっちのセールスマンはアカデミー賞外国語賞を受賞している。
話は変わるが、アカデミー賞はもう外国語とかの垣根がなくなってきているので、もう気にしないでアカデミー賞にしていいような気もしている。
で、話を戻すけど。
この映画、あるアパートが崩壊しそうな場面から始まる。
そして、もう倒壊しそうだからと引っ越し先を探していて、新しく知人に紹介されたアパートに引っ越す。
そこで、妻が何者かに襲われてしまい、夫が犯人を探し始めるというお話。
それにしても、
ドアの開き方の不吉さたるや。
旦那と妻は、同じ劇団に所属しており、戯曲セールスマンの死の舞台の練習をしつつ、舞台を上映しつつも物語は進んでいく。
それがビミョーに、現実とリンクしていくように感じる。
セールスマンの死は、本も出ているようなので読んでみようかな・・興味深い。

アーサー・ミラー〈1〉セールスマンの死 (ハヤカワ演劇文庫)
- 作者: アーサー・ミラー,倉橋健
- 出版社/メーカー: 早川書房
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この映画は、サスペンスなんだけど、そのサスペンスさが静かに、そして、犯人を旦那が突き止めてから始まる。
旦那は犯人が許せない、妻はもう掘り下げて欲しくはない、ただそばにいて欲しい。
旦那の心と、妻の心がどんどん離れていく。
最終的に旦那が取る選択、しかし起きる結末に、なんとも致し方無いやるせなさを感じる映画でした。
中東の映画はホント感情の痛いところをいつも突いてきますね。
次は別離をみようかな。