図書館に置いてあったので、借りて見ました。
ルイス・ブニュエルの皆殺しの天使、です。解説書付いてましたw
ルイス・ブニュエルの作品て、あまり見たことがないんですよね、実は。
アンダルシアの犬とか撮った人っていうのは知ってたんですけど、そもそもアンダルシアの犬はどこで借りれるのか・・・?
というぐらいの知識。
そんな中で、借りて見た、皆殺しの天使。
ほぼ、前情報ない状態で借りたんですが、話はというと、
のっけから、謎の豪邸で、謎のパーティーが行われている、というところから始まる。
パーティーもだいぶ時間が立っているのに、何故かよも更けているのに、
誰も家に帰ろうとしない。
帰り方を忘れてしまったのだろうか?帰り方がわからない。
とにかく、客間から出ることができない。
そうこうしていると、食べ物も飲み物も底をついてしまう。
そうして、映画によって意図的に作られてしまったクローズドサークルによって物語が展開していく。
まるで、舞台劇。
まあ、ある意味舞台感は満載なんだけど。
お風呂はいってないから臭くてイライラするし、食べ物はなくてイライラするし。女性と一緒に寝ているからムラムラしてくるし。
と、人間のサガ的なものを描いていく。
個人的には、前半の方は割とたるいなー的な感じで見てたのだけど、途中でクローズドが開始してからは、オヤ・・・?とちょっと興味深く見ていた。
この映画、ちょっと変わっているのが、クローズドサークルなんだけど、
下界の(屋敷の外)からの描写もある
屋敷の人たち、家から出てこないなーおかしいなー、お前ちょっと屋敷の様子見てこいよ、みたいな。
この描写があるから、なんだかシリアスに感じなくて、何故かおかしく滑稽にも感じてしまう。
なのにも関わらず、死人も出る。
一体どういうことなのか。
と、話が展開していくわけですが、果たして彼らは屋敷から出ることができるのかー。
個人的には、ブラックコメディドラマみたいな部類に入るような・・・。
途中に出てくる、羊や熊もなんだか滑稽に感じるし、ラストのオチもなんともさりげなく皮肉なFINだなと。
そういえば、解説書の中で、劇中に同じようなセリフが繰り返し出てくるのはどうしてか、について言及していましたが、尺を長くするため!となんともストレートな回答をしてたのは面白かったw
1962年の映画なので新しみとかは特に感じませんでしたが、まあぼちぼち楽しめました。
ちなみに、wikipedia読んでたんですけど、最後のオチまで書いてました、お気をつけくださいw