ちいさな独裁者、見に行ってきました。
公開当初は、6時台とか多くて見られなかったのですが、最近はようやく8時台も増えてきて見られるように。
こういうのはTOHOではやらないですからね、ありがとうヒューマントラストシネマってとこです。
さて、話はっていうとよくあるナチス時代の話、なのですけれど。
ちょっと変わっているってのが、ナチス・ドイツ軍から脱走した脱走兵が主人公で、そいつが偶然にも大尉の軍服を発見したことからその服を拝借しなりすましたことで悲劇的な出来事に見舞われていくーという話になっているところです。
中々、暗くてシリアスなのだな、きっとーと、思っていたのですが、
実はコミカル!
まあ、それと相反してシリアスでもあるんですけどね。
脱走する中で、脱走兵たちは農村に盗みに入ったり、犯罪ばかりしていて、戦争中末期ではそれがドイツ社会を悩ませていたという話が背景にあるようです。
そこで、主人公が軍服を手に入れ、なりすますわけですが、
この主人公口がうまい!
かつ、名演技すぎて、顔に全くやばさが出てこない!
で、なんのそので時折あるバレそうになるタイミングをひらりひらりとかわすんですけど。
このいろいろなところで、ちょいちょいよくやるなお前!と笑ってしまうんです。
でも、やっていることは中々酷かったりもするー。ブラックジョーク的でもある。
で、そうこうしていると、脱走兵たちを収容している収容施設にお邪魔することになって、総統の勅命を受けているのだ!とばかりに、悲劇的な事態に発展していくわけなんですが。
全体の総括として思うのは、ヒトラーの時代を
キャッチミーイフユーキャンに落とし込んだな!
といえる作品になっています。
物語の前半は主人公のあの手この手でなりすますと言うコミカルさと、それと相反してやっていることはかなりシリアスと言うところがなかなか見応えがありました。
後半は少し野暮ったいと言うところでしょうか。
エンディングのエンドロールでは、現在の街中をドイツ兵の格好をしてトラックで突っ切っていくんですけど、ここもなかなかコミカルで良かったでしたね(て言うか、たまにハイルヒトラーとかしててすごいなって言う)