薬の神じゃない!を見ました。
今年か去年末あたりからU-NEXTに入ってきてそのうち見ようと思いストックしてた映画です。
中国映画も中々見る機会がないんですが、U-NEXTはこういうのも置いてあるのが魅力ですね。
そんなわけで、薬の神じゃない!です。
これは、実際に中国であった偽薬事件がもとになっているんですが、インドの精力剤を売ってたうだつの上がらないバツイチ男が、慢性骨髄性白血病に有効とされる国内では認可されていないジェネリック薬品を密輸する、という話です。
この映画は王道です。
ダメダメ男が、ダメダメな私利私欲で最初は密輸に手を出すんですが、関わる人々との関係で、どんどん善人にというか、自分の考えが変わっていく、という趣向の映画になっています。
見ていてフィナーレーも盛大で、エンタメとして見ごたえがあり、成立している映画かと思います。
まあ、ある意味、韓国映画っぽさも感じます。中国映画だけどね!
ところどころに笑いもあり、そして韓国映画だったら確実にあるドラマ深刻部分も入れてきて、最後に大団円という感じがそれを感じさせるんですよね。
ともあれですが、この映画では、中国の薬価の問題に焦点をあてています。
社会派的なドラマでもありますが、
元々白血病に有効な薬として、一瓶4万元ほどの値段として売っている薬をスイスから輸入しているのが認可した薬としていました。
4万元っていくらかな・・?と思ったらですよ。
今のお金でいうたら70万弱だよ。
高くない?当時いくらなの?
それを認可してないけど効果のあるインドの薬を国内で、3千元で売るという。
5万円ぐらいだって。そりゃあ買いますよね。
ちなみに、認可されている薬を買うしかなくて破産した人、認可されている薬を変えず、死にゆくのを待つだけ、そんな状況を描いています。
どうしてインドの薬は効果があるのに認可されていないんだ!
ここに政治との癒着があるわけですね。
白血病患者は感染が恐ろしいからみんなマスクをしているという。
なんかもうこの絵面がさあ、コロナ禍の今だとなんとも言えない表情に見えるんだよ。
と、色々な歴史に想い馳せる映画でした。
映画は、色々と考えさせられる部分がいいですね。