二月の鯨

週3~5回いく映画鑑賞感想、たまに消化する積みゲーの感想、映画祭やドラマの話


映画作品鑑賞リスト2024
鑑賞リスト

映画:淀川長治さんの話。さよなら、さよなら、さよなら。

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淀川長治という人を、ご存知でしょうか。

多分、私ぐらい・・の世代なら、知っていると思うんですけどね。

日曜洋画劇場で、映画が始まる前に、解説してた人です。

おじいちゃんなんですけどね。

何言ってるかよくわからなくて、なんとなく聞いてたんですけど、幼少のころ。

で、解説の最後に、さよなら、さよなら、さよなら、っていうんですよ。

でね、その時は、日曜洋画劇場のおじいちゃん、ぐらいのイメージしかななかったんですよね、私は。

よくシュワちゃんの映画やってたのは、淀川さんだったからなのかな、とか思うんですけどねw

 

この年齢になってから、あらためてに淀川長治という人に興味を持ったんですね。

持ったきっかけは、町山さんの太陽にいっぱいの解説を聞いたとき。

あれは、ゲイの話なの、っていうのを淀川さんは判っていたのというんですよね。と。

太陽にいっぱいを私は高校生ぐらいの時に見たんですけど(リメイク版ですけど)、そのとき、ゲイの話だなんてさっぱり理解してなかったんですよ。

で、淀川さんの本を図書館で借りてみたんです。

そこそこ分厚い。

細かいことは言わない、映画は肌で感じるべき。

そんな文章で、映画の話をしてました。

僕はね、好きなものは、好き、嫌いなものは嫌いなの。

そんな感じの本でした。スゴイ好感を持ちました。

本当に映画が好きで、大好きな映画があると、映画館にいって、この映画はすごく面白い!って、紹介しまくってるんですよ。

映画が本当に好きなんだな、この人。

って思ったんですね。

いくつかの章に分かれてるんですけど、どこの章だったかな、淀川さんが言うんですよ。

映画には映画の文章があるの

船が行く波紋だとか、係留している綱が風に揺れたり

そういうことなの

文章はうろ覚えですが、こんなことを言ってたと思います。(もう買うべきなのかもしれない)

ああ、この人は本当に映画がすきなんだな、と感じるんですよ。

映画ってこんなに楽しいんだ、素晴らしいんだ、と好きになったことを思い出す。

まるで、ブリグズビー・ベアのよう。

多分、私はあの映画見て、開始5分ぐらいで泣いてたと思う。

そんな淀川さんの映画の見方は好きだし、やっぱり好きな映画評論家です。

お勧めの本です(そして分厚いし、ネタバレ満載だけど、どの映画見ようかなのリストアップにもよいです)

 

©2015-2019 javok's diary