淀川長治という人を、ご存知でしょうか。
多分、私ぐらい・・の世代なら、知っていると思うんですけどね。
日曜洋画劇場で、映画が始まる前に、解説してた人です。
おじいちゃんなんですけどね。
何言ってるかよくわからなくて、なんとなく聞いてたんですけど、幼少のころ。
で、解説の最後に、さよなら、さよなら、さよなら、っていうんですよ。
でね、その時は、日曜洋画劇場のおじいちゃん、ぐらいのイメージしかななかったんですよね、私は。
よくシュワちゃんの映画やってたのは、淀川さんだったからなのかな、とか思うんですけどねw
この年齢になってから、あらためてに淀川長治という人に興味を持ったんですね。
持ったきっかけは、町山さんの太陽にいっぱいの解説を聞いたとき。
あれは、ゲイの話なの、っていうのを淀川さんは判っていたのというんですよね。と。
太陽にいっぱいを私は高校生ぐらいの時に見たんですけど(リメイク版ですけど)、そのとき、ゲイの話だなんてさっぱり理解してなかったんですよ。
で、淀川さんの本を図書館で借りてみたんです。
そこそこ分厚い。
細かいことは言わない、映画は肌で感じるべき。
そんな文章で、映画の話をしてました。
僕はね、好きなものは、好き、嫌いなものは嫌いなの。
そんな感じの本でした。スゴイ好感を持ちました。
本当に映画が好きで、大好きな映画があると、映画館にいって、この映画はすごく面白い!って、紹介しまくってるんですよ。
映画が本当に好きなんだな、この人。
って思ったんですね。
いくつかの章に分かれてるんですけど、どこの章だったかな、淀川さんが言うんですよ。
映画には映画の文章があるの
船が行く波紋だとか、係留している綱が風に揺れたり
そういうことなの
文章はうろ覚えですが、こんなことを言ってたと思います。(もう買うべきなのかもしれない)
ああ、この人は本当に映画がすきなんだな、と感じるんですよ。
映画ってこんなに楽しいんだ、素晴らしいんだ、と好きになったことを思い出す。
まるで、ブリグズビー・ベアのよう。
多分、私はあの映画見て、開始5分ぐらいで泣いてたと思う。
そんな淀川さんの映画の見方は好きだし、やっぱり好きな映画評論家です。
お勧めの本です(そして分厚いし、ネタバレ満載だけど、どの映画見ようかなのリストアップにもよいです)