ミスミソウを見ました。
なんとなく、主役の女の子のどこを見るともない表情が気になっていたので、前からちょっと見てみたかったんですよね。
原作は漫画で、ハイスコアガールの押切蓮介です。
いじめにあってた女の子がある日復讐を開始するという話なんですけどね。
田舎の雪景色の中行われる惨劇が凄いんですよ。
まあ、凄いスプラッターで、血がぶしゃぶしゃ出るし、指は飛ぶし、包丁ぶさぶさだしで、現実味はないんですけど、血の量はすごい。
ていうか、普通の中学生が包丁とかボーガン持ってるって怖くありません事?
そして、躊躇がない。
そんな惨劇が行われる田舎は、本当におかしいわけなんですけど。みんな口々にいうんですよ。
何もない、レンタルビデオやも娯楽もなにもない。
まあ、我が町にはレンタルビデオ屋はあったけどね、何もないっていうのは確かに間違いではない。
インターネットがなかった昔は、ほんとに何もなかっただろうなって思うんですよね。
これって、田舎の狂気みたいな部分も持ち合わせていて、凄い皮肉を感じる。
ファーゴとかにも代表されるように、なんにもない長閑な田舎でこそ、事件が起きたりするっていうそれと似ている。
どんどんどんどんおかしくなってって、どんどんどんどんおかしくなっていく。
実はまともに見えてないようでいた、彼女だけが、唯一一番まともだったのだろう、そう思わざるを得ないような。
あるクラスメイトが、君がいることはこの田舎にとっては毒だという。
たしかに、狂わさせるようにみんなが等しくおかしくなっていく。
ちょっと不気味な、青春スプラッターホラーでした。
ちょっと原作を読んでみたいかな。