ドクタースリープを見ました。
シャイニングの続編ですね。
シャイニングといえば、スタンリーキューブリックの映画の方が好きか、原作の方が好きかでそこそこ論争に発展する気はします。
ちなみに、私は、原作自体は読んだことがないのですが、そのイザコザについては色々と耳に入ってきます。
映画版シャイニングは、お父さんの愛についての側面をほとんど削り落としてしまっているために、スティーブンキングが激怒し、シャイニングを作り直すという事態にまで発展しているのは有名な話です。
スタンリーキューブリックは、こういうことをよくやる人なんですけど(時計仕掛けのオレンジも、映画版と原作版では差異があり、原作版の最後の一章が映画版では削られている)
ただ、スタンリーキューブリック自体は、映画作家として好きなので、シャイニングや時計仕掛けのオレンジも好きなんですよね。
スティーブンキングが、ドラマ部分を結構大事にする感じの人だっていうのは、ほかのキング映画を見てると沸々と感じるので、確かに合わなかったんだろうな、と思うんですよ。
で、前置きが長くなったんですけどね。ドクタースリープね。
とてもよかったです。
今回の続編では、映画版ではあまり語られなかったシャイニングたちの存在と、それを狙うものたちなどの関係についてわかりやすく説明しています。
ここらへんの感じは、親切で、気分はドリームキャッチャーって感じなんで、キング感出てきますね。
ていうか、キングの映画見てると、超能力とか、インディアン的な人たちとか出てくるからそういうのをすごく雰囲気として感じるっていうのはあるんだけどw
で、前作で生き残った主人公は、いろいろあって、アルコール依存症の金もない、家もない、ろくでもない、大人へと成長しているわけなんですよ。
そんな彼は、あることをきっかけに立ち直っていくわけなんです。そこで、あるシャイニングの力をもった少女と出会うわけなんですけど、そのシャイニングの力をつけ狙うやつらと対峙してくことになるわけですわ・・・。
ここらへんの大人になってから少女と出会って物語が動き出すまでに10年弱もかかるっていう!長いけどいいんです。
と、前半は、なんだかアメコミ感あるわけなんですが、過去との決着をつける段取りを丁寧に長く尺を取っています。長く尺は取っているんですが、テンポが良くて全然飽きません。
で、もちろん、あのホテルも出てくるわけなんですけどね。
あのキャラも出てくるし、あのシーンも出てくるし、あの部屋も出てくるし、で、ここら辺見てるとテンションも上がります。
そして、あの暗い雪の道のシーンも出てくるんです。
この道についての説明もわかりやすくてよかったです。
ドクタースリープは、シーンシーンで萌えてしまう部分が結構多かったですね。ある意味ときめきでしょうか。あのシーンもこのシーンも、リンクして楽しいんですよ。
いうとネタバレになっていえないのが辛い。
ちゃんと、余韻や意味を残しているんです。つながっている。
見終わった後には、シャイニングをもう一回見たくなりました。
そして、原作も読みたくなりました。もちろん、キングが取り直したシャイニングもw
ところで、今回女優さんが美しい人ばかりでしたね。
ローズ役のレベッカファーガソン。
エミリーアリンリンド。
カイリーカラン。
もう、将来的にも美人になりそうにしか思えない子たちばかりですね。
いろんな映画に出てくれるのではないでしょうか。
早くコロナどっか行ってほしいですね・・。
ちなみに、ドクタースリープを見た後も、見る前だと若干ネタバレかもしれませんが、町山さんのたまむすび解説がいわずもがな、お勧めです。
私は、アドアストラよりも、ドクタースリープの方、感動します。