ナイブズ・アウトを見ました。
キャストがまず豪華だよね、っていう。
探偵役にダニエル・クレイグ。007のシブメンです。
そして、金持ち孫にキャプテンアメリカのクリス・エヴァンス。
なくなった金持ち爺さんの兄妹でハロウィンのジェイミーリー・カーチス。
これまたシェイプオブウォーターで悪徳上司をやってたマイケル・シャノン。
その奥さん役でヘレデタリーのトニ・コレット。
そんでもって13reasonsのキャサリン・ロングフォード。
知ってる人ばっかり連れてきた。
でもこれ、犯人か誰かが、大御所1キャラだけだとわかってしまう問題点をカモフラージュするためには、火サス的には重要なんですよ。
だって、火サスだったらさ、主要キャラの次か、次に有名な人が犯人だからな!!
と、火サスを持ち出してしまったのには訳があるんです。
この映画、ミステリー一直線なんじゃなくて、すごいコミカルなんですよ。
ネタバレとは言えないので、言ってしまうと、結構最初の方で、”犯人”が判明します。
そこからの展開が、楽しいです。
探偵も、決して名探偵という訳ではなく、コナンくんという訳ではなく、人間味があって、小五郎おじさんのようで楽しいのです。
彼が、名推理を披露する場面なんかは、熱が入っててまさにコミカル。
最終的には、推理披露場面も展開するし、お約束ではあるんだけど。
ところで、彼の言葉は南部訛りだそうです。あれは南部訛りなのか(田舎臭いと言ってたけど)、発音がどういう感じなのかはよくわかんなかったけど、このケンタッキー野郎め!みたいなこと言ってたな。
ミステリーの謎解き具合は、わかりやすく、まさに火サス的。ふふっと笑って人が死んでいるんだけど、劇場を後にできる、後味の軽さが良い映画だと思います。
逆に言えば、もっとシリアスなものが見たかった、という人には微妙かもしれませんが。
私はこの映画最初、イギリス映画なのかな?って絵面で思ったんだけど、アメリカ映画なんですよね。雰囲気がそう感じてしまうのかな。
ところで、火サス的に言えば、崖の上での告白とか、そういうのがちょっと欲しい気もするし、ここで隠し子説とか、死に別れたほにゃらら、みたいなのも見たい気がしなくもないですが、軽く、オシャレに、颯爽と映画を終映するという意味では、良い映画かなと思います。