マイナス21度を見ました。
原題は、6 below:Miracle on the mountainです。
6 belowっていうのがどういう意味なのか、予想ですけど、belowが氷点下的な意味で使われるんで、氷点下6℉的な意味なのかな・・?とすると、およそマイナス14.4℃になるから、マイナス21度とはビミョーに合わないんだけど、知ってる人がいたらききたい感じ。途中で-15度ぐらいの温度計は映るんだけどね。
ところで、映画の話ですが。
元ホッケー選手のジョシュハートネットが、挫折して、しかも薬に手を出して、お母さんに迷惑をかけた挙句に、頭を冷やすために山でしばらくスノーボードに勤しむってことになったんですが、嵐がやってきて、遭難するって話なんですよね。
まあ、なんていうか、遭難したのはお前が悪い
感は凄いんですけど、この映画一番問題なのが。
サバイバル感が全然ない。
ってことなんですよ。ていうのも、もともと本当に実在した人の実際にあった経験が元になっているみたいなんで、要するに素人が、本当に遭難した話なわけなんですよね。
だから、
もちろん、火も起こせないし(ていうか、生木は燃えないだろう)
とか、木に対していきなり燃えるわけがないんだから、油分を含んだ葉っぱとか、シラカバとか、ポッケに入ったゴミクズとかじゃないとつく訳がないんですよ。
そうして、怪我したまま、雪山を放浪して、狼と出会ったりするんですけどね。
狼への恐怖が足りないよね。
狼への恐怖といえば、是非、グレイ 凍える太陽を見てほしいところ。
こっちのサバイバルの方が圧倒的に楽しい。
さて、ジョシュハートネットは、遭難する訳なんですけどね、遭難して凍える日々を送るたびに、走馬灯のように自分の両親のこととか、ホッケー選手時代のことが思い起こされるんですよ。
確かに、遭難している訳なので、走馬灯のように出てくるのはわかります。
わかりますけど、ここは男らしく、遭難一色にして欲しかった。
感動ドラマにしたいのか、サバイバルしたいのか、とても中途半端に感じる。
そして、ちょいちょい間抜けな演出といえば、足の靴下をめくるシーンでしょうか。
お前、わかってんだろ!!
感さることながら、二度はやらなくていいと思うんだが、と随時思う。
要するに主人公はアホなんだと思うんだが、素人が遭難したら、こんな感じかも、と思わないでもない。
でも、これは映画だから、やっぱり展開として面白みがないといけないんじゃないのかなーと少し思う(そういう意味では少し脚色した方がいい気がする・・)
でもね、この素人みたいな行動してたら、多分何日もせずに死んでいると思うんですよ。食べ物すら持ってないのにさ。
そして、いかにマムートのウェア着てたとしても、途中で帽子はなくなっているし、ネックウォーマーもない中で、よく生きていると思えるよ。
そして思うんだけど、ここまでしてスノボーの板を持っている理由はあるのだろうかとも思うよ(ある意味、杖代わりなのかもしれないけれど)
ていうか、サバイバル系でいうとさ、エベレスト3Dとか、圧倒的なサバイバルなんで、こちらがオススメですよ。
そして、最後におまけにいうことがあるとすれば、
ジョシュハートネットって、40歳ぐらいなんですよ。
お母さんはどう見ても、50代ぐらいだよね。ちょっと違和感はあるっちゃあるかな、って気がしました。
たぶん、主人公の想定って、20代か30代前半ぐらいじゃないのかな、って気がしますね。
と、いろいろツッコミどころ満載な映画でした。