孤独なふりした世界でを見ました。原題は、I Think We're Alone Now.
この映画に興味を持ったきっかけは、主役がGOTのピーター・ディンクレイジとエル・ファニングだったことです。
エル・ファニングって、ダコタ・ファニングの妹だった全然今まで気づいてなかったんだけどさ、この前夜に生きる、っていう映画を見たときに、エル・ファニングの可憐で清楚だと思いきや一転狂ってしまった女性を演じているところが最高に魅力的だったんで、彼女もウォッチしていこうと思っていた矢先にこの映画を見つけてしまったワケで。
で見てみたワケです。
この映画の導入は、よくある話で、
主役のピーターが、何故かほとんど人が死んでしまった街で一人で住んでいるんですよね。で、家々から食べられるものを探したり、物色をしながら、掃除をして家々の人間達を埋葬する。
そんな日常を繰り返しているワケなんですよね。
ゾンビが出てこないウォーキング・デッド的な終末系です。
そんな中で一人で暮らしてたある日、エル・ファニングと出会うんですよね。
彼女は、一人で暮らしていた街に何故か車でやってきて、事故を起こして気絶。そんな彼女を介抱するワケだけど、ここにいさせて!とエル・ファニングに懇願されるも、ピーターは一人で居たい、とつき放すワケ。
そんな彼は、終末世界になる前とあととでどちらが孤独かと聞かれて、こうなる前の方が孤独だった、と答えるんですよね。
このやりとりが印象深かった。
確かに、レストランで群れている中で一人で飯食ってる方が孤独感を感じる人もいるだろうし、逆に誰も居ない街にいる方が孤独感を感じる人もいるだろう。
彼の場合は今の方が孤独ではないワケだが。
そんな一人で生きてきた男が、エル・ファニングが居ついてしまってI am aloneから、We are aloneになるってワケだ。
終末世界という設定自体は、よくある話で、よくあるネタな訳なんだけど、この二人の心情の揺れ動きと、距離感が結構好きでよかった。
前半はゆっくり進むが、このゆっくりした時間が、距離が徐々に近づいていく上では必要だ。この距離感がいい。
そうして、エル・ファニングがここへきた理由が判明するワケだが、aloneであるべきかどうか、どうしたいかは自分らで決める。そういう感じがよかった。
ただし、ピーターは50才なんだけどな!!