ドラえもん、のび太の月面探査記を見ました。
最近のドラえもんをあまり見てなかったので、久々に見ました。
見るきっかけになったのは、脚本が辻村深月だからってことでしょうか。
辻村深月の本は、なんぼか読んでるんですが、脚本を担当すると聞いて気になっていました。
が、やっぱドラえもんなので映画館に見に行くには時間が厳しい!
てことで、レンタル。
月面探査記が、月でなにか白いものを発見した。しかし、その直後、通信が途絶える。その日、のび太のクラスはその話でもちきり。のび太は、白いものの正体はうさぎだ!と持論を展開するも、皆に馬鹿にされてしまう。そんななか、どらえもんに頼り、例のごとく月にうさぎはいるんだという異説を叶える道具を出してもらいー。
という話。
個人的にすごいなと思うのは、定説と異説の説明のところが非常に簡潔でわかりやすかったなーと思ったこと。しかし、小学生未満の子供がわかるかは・・・怪しい!
どうなんでしょうね。
そんなわけで、のび太は月でうさぎを育てていくことになるんですけど。
ちょっとネタバレで話したいことがあるので、ちょっとネタバレで話していきますが。
やっぱり出会うぞ、イベントキャラと。
裏山でのび太は不思議な少年と出会うんですよね、まるでリルル。
この出会いのシーンは結構好きなんですよね、夕暮れにのび太がススキを刈っている。
そこで、黄昏ている少年と出会う。
なんか、小説の世界ですよね。
名も知らぬ少年に、君もススキを取りに来たの?なんて、のび太が声かけるわけなんですけど、のび太って凄い社交的ですよね。すげぇ。コミュニケーション能力が!!
と、大人目線で観ていると、どんどん話が進んでいくんですよ。
私は、このススキあたりの下りで、一瞬、月の神様はのび太たちで、未来からうさぎたちが過去にやってきた的な、ターミネーター展開なのかな?って思ってたんですが、そういう話では、なかった!という。
今回は、タイムマシンデジャブ展開ではなかったですね。
自分たちが自分たちを助けに来るっていうのび太の大魔境とかの映画も結構好きなんですが。
っていうか・・大魔境ってリメイクしてたのか・・!!!知らなかった。
話戻しますが、今回の映画は、なんだかいろんなテイストが混ざっているな、という感じがしました。
宇宙の悪い奴らがやってくるわけなんですが、スターウォーズ・・・のような物を感ぜずにはいられない!w
そして最後のボス感とか、伏線でいうと海底鬼岩城をちょっと思い出す!(とはいえ、ドラえもんだからポケットの道具の伏線としてはやはりどうしても被る)
最後のどんでん返しアイテムに関していうと、おおなるほどな、という感じでよかったです。
まあ、ただ、子供向けのアニメだからを意識してか直接的な言い回しはやはりそこそこありました。
のび太がいうんですよ。友達だから、一緒に悩んだっていいじゃない。
僕たち友達だろう。と。まあ、そうなんだけどさ!!そうなんだけどさ!!ドラえもんでは直接的な表現は必要なんだけどさ!!と思いながらモヤモヤしてた。
でももっとモヤモヤしてたのは、ラスト。
最後に、不思議少年がいうんですよ、
僕らは普通に生きていきたい、限りある命だから素晴らしいんだと。
確かに、そうなのかも、しれない。1000年以上生きる彼らからすれば、限りあるドラえもんたちが、とても眩しく見えている、そうなのかもしれない。
しかし、彼らを観てX-MENを彷彿してた私は、
X-MENとして、自分は自分なのだとして受け入れて生きていく選択もあるのではないだろうか、
普通の人間として生きていくべき、みたいな強制を少し感じ
モヤモヤしてた。
自分が真っ直ぐな気持ちで観られなくなってしまったということなのだろうか。
子どもの時分に観ていたら、どう思っていただろうか。
ドラえもんやクレヨンしんちゃんを見るといつも思う。
たまには観て、考えるのもいいですね。