ボーダー二つの世界を見てきました。原題は、Gräns。
スウェーデン語で国境という意味があるようです。
この映画、とても、奇妙な奇妙な映画です。
顔が醜い、と生まれ育ってきた主人公の女性は、国境を跨いでくる人たちを監視する仕事についている。
彼女は、生まれつき嗅覚が鋭く、人間の猜疑心やら、罪の心などを知ることができた。
そのため、国境を超えてくる人々を嗅いで、密輸しようとしている人を暴くことができた。
で、そんな仕事についていると、国境を超えてくる一人の男を見つけた。
そいつは自分と同じように容姿が醜く、顔つきが似ていた。
何かわからないが、臭いを嗅いだ主人公は、彼を別室に連れて行く。
同僚の職員と共に持ち物を検査するも、怪しいものは出てこない。
同僚の男性職員は聞く。何かあるんだな??と。確かに怪しいと答える主人公。
今までの彼女の実力を鑑みた職員は、その彼女の言葉を聞いて、彼を別室へと連れて行く。
しかし、そこで職員から衝撃の一言が。
君がやるべきだったよ、彼には、その、、、。
というようなことを言われるわけですよ。
なんですって!と、主人公は驚くとともに彼への申し訳なさを少し抱えつつ、その男性と親しくなっていくわけなんですが、途中からうなんていうか、とてつもなく奇妙なファンタジーの話へと展開していくわけなんです。
大筋のストーリーとか、感情は割と、人間の話なんですが、それを構築する人物の背景だったりが、実社会のはずなんだけど、謎にダークファンタジーみたいな感じが、摩訶不思議な雰囲気を醸し出しています。
この主人公たちは、確かにはたから見ても醜い容姿なんだけど、なんか嫌悪を感じる、とかそういう感じではなくて、どちらかというと獣感だとか、違う種だと感じるわけです。
見終わった後も、なんだか不思議な感覚に襲われるわけなんですが・・。
ともあれ、やはり僕のエリの作者の人らしく、ダークな中に、奇妙なファンタジー差があって、興味深かったです。
特殊メイクが実際に演じている役者さんのビフォアアフターがすごいですね。