永遠に僕のもの、の予告を見たときに、この主役の子の眼差しが気になりすぎて、
あ、見よう。
と思って見に行った映画です。
ヒューマントラストシネマ有楽町でやっていました。
元々は、アルゼンチンとスペインの合作のようですね。
wikipediaによると91回アカデミー賞外国語映画賞にスペイン代表で出品された映画のようです。製作にペドロ・アルモドバルが名前に連ねているようです。
ともあれ、この主役の男の子です。
ロレンソ・フェロという子らしい。
なかなかイイ子が出てきたなという印象。
映画の話を全然していなかったけれど、この映画。
連続殺人犯の実話を元にしているとの話のようですね。
舞台は、1971年のアルゼンチン、ブエノスアイレス。
主人公の少年カルロスは、何気なく散歩している。
ふと、思いついたように、豪邸に入り、思いついたように酒をのみ、
思いついたように、レコードを聴きながら、踊り出す。
そして思いついたようにかっぱらうw
このオープニングシーンで、彼の自由気ままな、感情が見て取れる。
結構好きな始まりですね。
で、そんな毎日に明け暮れていた少年でしたが、自分が通う高校でふと出会うことになる、ラモン。
彼もなかなかいい感じの役者さんでしたね。
そうして仲良くなるラモン家で、この親父が実は曲者。
刑務所帰りなんだけど、天性の盗人の才能がカルロスにあると見込むや、強盗三昧をし始める。
しかし、次第にカルロスの異常性にも気づいていく。
彼には、人を殺すという感情に、特に何も抱いていないわけなんですよね。
ただ、そこにいて、なんとなく、邪魔だから殺しちゃった
そんなシーンがちょいちょい出てくるわけですよね。
そんな彼でも感情の高ぶりを見せるシーンが劇中に出てくるわけですが、そのシーンが結構いいですね。
そんなこんなで話は展開していくんですけど、なんともまあ、
主役の子の少年と青年の狭間の魅力感がすごい。
ラモンは、カルロスに比べて体もがっしりしてる。対して、カルロスはマリリンモンローみたいだな、と言われる通り、女の子なのか男の子なのか。
がっしりした体型でもないし、むしろお腹のポッコリ感がちょっと子供感を漂わせる。
パンツなんかもブリーフで、ちょっとプニプニしてそうな体格。
しかし、彼の放つ危険な雰囲気がとんでもない魅力と化している。
ホントにこれは、この主役の子のための映画だな、そう感じる一本でした。
ラストの終わり方も、らしくて、好きですねw
なかなかウオッチしていかねばならない子が出てきました。
ぜひ劇場で。