ROMAが早稲田松竹で期間限定上映してたので見てきました。
白黒映画で?アルフォンソ・キュアロンが撮っていて?
キュアロンのお手伝いさんのお話??
正直、なんのこっちゃ??
と、漠然とした知識しかなかったんですが。
アルフォンソ・キュアロンといえば、覚えているでしょうか。
あのグラビティ撮った人ですね。
あらましは、まあ、キュアロンの幼少期の話なわけで、舞台はメキシコなんですけど、ていうか、白黒なんですけど。
まずね、オープニングシーンですね。
なんの映像見させられてるんだろう、私。
って思ってたらさ、しばらくしたらさ
すごーーーーい綺麗。
こんな綺麗なオープニングは、どこで見たことがあったろうか??
というぐらい、とてもよかった。
そして、始まるお手伝いさんのお話。
お手伝いさんの視点から物語が展開していくので、キュアロンの家族については、わからないこと、というか徐々に明らかになっていくこと、が多いんですよね。
ちなみに、これR15指定なんですが
セックスシーンが出てくるとかではなくて、男性の局部が露わになるところがあるのでそれでR15になっている、という感じです。
何とも言い難いところだが、鍛えてる感のする体から連想するのは、ダビデ像・・・
まあ、それは置いておいて。
お手伝いさん、色々あるわけっすよ。
色々あるんすよ。
でね、気になるのはですね、色々あるんですけど、あまり感情らしい感情をすごく出したりはしないんですよね。
キュアロンママと喋るときは、そういうシーンもあったんだけどさ。
お手伝いさんの視点のわりには、お手伝いさんの感情はそこまで描いてなかったりもするんだけど、なぜかすごい感情移入しちゃうわけですよ。
家具買いに行った下りとか。
あそこで、窓の外覗くシーンがあるんだけど、ビルの中にいるのに、外の出来事が他人事のようでいて、でも迫力があって、すぐそこにある危機というかね・・。
で、お手伝いさんもまあ、さ、
色々あるんですよ。
ネタが結構シンプルなだけに言いにくいんだが、浜辺でお手伝いさんがさ、吐露するシーンがあるわけですけど、
あそこの前後のシーンの緊迫感と言ったらない。
映画館で見ないといけないシーンなんすよ。
波の音のさざ波が、あんなに緊迫するシーンもないだろうし、お手伝いさんの吐露の一言に、彼女がずっとそう思っていたことを後悔し、それを彼らどう受け取るのか、ということが、ああ、
ここに一つの家族ができたのだ
そう感じるような映画なのでした。
よかったですが、是非劇場で!!
キュアロン 要フォローですね。