ビューティフルボーイみてきました。
あまり情報を入れてみにいくのが好きではないので、予告を見る程度にみにいったんですけど。
あらまぁ。
ていうか、これも実際の話を元にした映画でしたね。
デヴィット・シェフ(父親)の本と、ニック・シェフ(息子)の著書の両方が原作のようだ(wikipedia)
あらましはというと、
両親が離婚して、特に曲がった育ち方をするでもなく、大学もいい感じに4つに合格し、物を書くのが趣味で、デヴィットの自慢の息子。
しかし、ある日、なんとなく興味本位で摂取してしまった薬物が。
息子を変えてしまった。
そんな話。
いや、正確にいえば、彼の本質は変わってない。ただ、抜け出せないだけ。
しかも2年薬漬けだったことに、親は気づかなかった。そんな話。
でも、親って結構そういう物なのかもしれない。どうなんだろう。
子供いないし分からないけど。
そんな訳で、
大きくなった息子(現在)と、昔の可愛い可愛い息子(過去)が、交互にさし代わりながら、進行して行ったりする。
どうしてこんなことに・・・。と、そこにはそんな思いもあることだろう。
ちょっとした興味本位で初めてしまった薬物。それの依存度が高く、なかなか断つことが厳しい。
ごめんね、全部僕が悪いんだ。
息子はそういう。
この、優等生なんだが、というか、本当はとてもいい子のはずなんだが、ていうかこの笑顔素敵すぎなんだが。似合いすぎる。
この役は彼しかいないだろう。
ティモシー・シャラメのピカピカした笑顔が素敵すぎるんだわ!
ヤダもう全部信じちゃいそう。
特に、お父さんと新しいお母さんとの間にできた弟たちと遊んでいるシーンなんか、神々しすぎる。
まあ、しかし。
このビューティフルボーイというのは、そんな薬物に一度でも手を出した人が、どう立ち直っていくのか、という話ではないんです。
再発を繰り返す、自分を取り戻すことの難しさ、を淡々と語っているのです。
お父さんのスティーブカレルが切ない、とかそういう単純な話でもないんです。
息子が手を出したという薬物に実際に手を出してみて、息子の気持ちを慮ったり、
何があっても息子を助けるんだ、みたいなー
感じでもないんです!!
俺だって頑張ってるんだ、でもどうしたらいいんだ!とりあえず気になってしょうがない!でも、もう疲れた、勝手に立ち直ってくれ! お前の責任だろう!みたいな葛藤も見えたりと。
いいんじゃないか?スティーブカレル。でも、高音ボイスはちょっと気になるが。
そして、観終わった後に映画をみて感じたこと。
これの引きこもりバージョン・・・・を誰か映画にしてみてくれないだろうか・・。
正直、引きこもっている訳だから場面転換はしない気はするんだけど、引きこもりだけに焦点を当てた映画を私はみたことがない。
アメリカの社会問題が薬物なのだとしたら、日本での社会問題にも、薬物、あるいは引きこもり、自殺といったものが存在するのもまた然り。
と、映画館を後にしたのでした。
暗いままで終わる、という映画ではないので後味は悪くないです。