上映館が減ってきているので、早く見なくては!!
と見に行ってきました、女王陛下のお気に入り。
個人的に、ヨルゴス・ランティモス監督の映画ってあんま得意じゃなくって、
聖なる鹿殺しも好きじゃなかったんですよ。
籠の中の乙女とかも。
とりあえず、出演者が気になってたんで、見に行ったんですけどね。
おいおい。めっちゃ面白いじゃねえか。
どうしてくれるんだ、ランティモス。
という感じでした。どうせ、シリアスな話なんだろお〜〜?て思って見に行ったんですけどね
まあ、シリアスはシリアスなんだけどさ、
基本的にめっちゃコメディだな!私にとっては!
この映画ですね、実は
女王陛下をエマストーンと、レイチェルワイズで奪い合う
という映画なんですよ、めっちゃここが面白いw
そしてね、
エマストーンののし上がってやるぜ、私が!
感もすっごい笑えるw どうしたもんかw
そして女王陛下自身も、子供のような感じの行動があったりと、凄い面白いw
ていう、しかし、おしゃれで笑える話をもってきたかと思うと、いきなりシリアスにもなるんだ。
女王陛下は、ウサギを籠に入れて飼っているんだけど、
それがやたら数が多い。
なんと17匹。
なんで17ヒキなのか?はこの直後に明かされるのだが、この話がなかなか切ないのだ。
このウサギについて話す言葉もなかなか印象的で、
レイチェルワイズはウサギのことは、ただ単にウサギと呼ぶのかだが、エマストーンはウサギとは呼ばない。
この対比もなかなか良い。
セリフや、言葉の端はしの表現が、この映画とても良い。
後、音楽、BGMと言っていいのかわからないけど、効果音に近いんだよね。
バイオリンで単音を引く、ターターターター。四分音符が4つ出てるみたいな。その合間に、違うなんだろ、打音かな、が聞こえる。
ター・ドン・ター・ドン・ター・ドン・ター・ドン
この繰り返し。凄い不吉。不安。これが良い。
また、魚眼レンズのようなものを使った写し方もとてもいい。
空間が、世界が歪んだような感じがして、とてもあっている。
全ての要素が、いい割合で全てあっている、そんな映画です。
また、アン女王、実は痛風を患っているせいか、段々と体が動かなくなるのですがこの演技もいい!
正直、天才作家の妻で、妻を演じたグレン・クローズの目で語る演技は素晴らしかったんだけど、アン女王もよかった! 半身麻痺みたいな感じで、顔が半分崩れるは、体は動かねーわ、時々、途轍もない虚無感に襲われた、ほうけるような顔も素晴らしい。
最終的に、こん3人がどうなってしまうのかーは映画で語られることになるが、このアン女王に、去来する、重いというのを感ぜすにはいられない。