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javok’s diary

日々の徒然

映画:サウルの息子を見て

日記 映画

最近、サウルの息子、という映画をみました。

ヒューマントラストシネマ有楽町で。
端的に言うと、この映画なかなかみていて辛い。
というか、目が疲れたかなw
 
 
最後のネタまで触れちゃうので見たくない人は気をつけて見てね。
 
飽くまでも、私の解釈にてご紹介。
 
アウシュビッツで、ガス室に輸送する、ガス室に入れる、服から金品を取り出す、ガス室を掃除する、というゾンダーコマンダーという秘密の労働者の人たちを主役にした映画。
なんと、彼らはゾンダーコマンダーの仕事についたあと、数ヶ月で殺されてしまうという指名を追っている。
 
主人公は、そのなのとおりサウルという、感情が死んでしまった男。
冒頭のオープニングがとても衝撃的な本作。
ガス室に、輸送するところから、ガス室に入れられ、殺されるところまでをほとんどカットなくとり続けている。
もちろん、彼らはガス室に送られるとは明言されず、とりあえずシャワーを浴びて綺麗にし、何か手に職があるやつは、シャワー後に申請しろ、という呼びかけさえある。
 
シャワー室に全員詰め込んだ後、ゾンダーコマンダーはすぐさま行動を起こす。
金品をみんなの服から取り出す。
ガス室のドアからは、悲鳴やら何やらが聞こえてくる。
「そこの男、扉の前にたて!」
そう、呼び止められて、サウルは扉の前にたつのである。
しかし、扉の前に立ったとしても、彼の表情はひとつもかわらない。
のっけから淡々としている中に、壮絶さがありなんだか涙が出てくる…。
 
ほとんど、カットが少なく、かつサウルの顔に注視し、背景をぼかすという撮り方。
これがまた、なんだか目が疲れてくる。
そして、もう一つ疲れるのがサウルの息子への執着である。
 
ある日、サウルはシャワー室を掃除しているときに、まだ死んでない男の子を目撃する。
彼は、上司たちに見つかり、医者によって殺されてしまう。
解剖されることになり、解剖しないで、土に葬ってやりたい、、、、と望むサウルは、医者に詰め寄り、少年を盗み出し、自分のねぐらに隠し、弔いに奔走する。
 
この少年、サウルにとっては息子なのである。
大事なのは、サウルにとってはという点だ。
あまりにも息子について執着する彼は、同じ班の仲間たちに多大なる迷惑をかけ始める、、、。
”お前な!!w”
と、思わずにいられず、ちょこちょこいたたまれないイラつきを感じ始める。
しかし、執着はするものの、彼の表情は崩れない。
 
この映画で象徴的なのは、ラストの皮肉だろうか。
結局のところ、彼はその少年を埋めることができなかったわけだが、反抗したゾンダーコマンダーたちと一緒に逃げ出した小屋でひとりの少年に出会う。
そこで、彼は、ドイツ人らしき少年が小屋から顔をのぞかしていることに気づく。
そのとき、サウルの表情は崩れるのだ。
生きていたのねと。
 
そのあとの展開もなかなかの皮肉なわけだが、森の中へ消えていった少年とともに、なかなかやるせないなあ、と思わずにはいられない、そんな映画なのでした。
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